NTT技術史料館はあの大きな携帯電話の本物など色々見られて凄い!

2017/04/17 11:00 

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ひらめきの月曜日
 

NTT技術史料館はあの大きな携帯電話の本物など色々見られて凄い!

ショルダーホン(モック)の重さを体験することも出来ます。ペーパークラフトのショルダーホンがもらえます。
ショルダーホン(モック)の重さを体験することも出来ます。ペーパークラフトのショルダーホンがもらえます。
東京都武蔵野市にNTT技術史料館という施設があります。その名の通り、NTTで開発された技術や通信事業の歴史が展示された史料館です。

昭和の赤電話、黒電話、大阪万博で使われたワイヤレステレホン、日本初の携帯電話、ポケットベルなど懐かしい物。更には、交換機、海底ケーブル、電話局や鉄塔の建築模型などマニアックな物まで各種展示されています。一部は体験も可能。

そんな史料館が一般に公開されています。入館は無料。あのバブルネタで話題の大きな携帯電話の本物が見られます。しかもハイクオリティなペーパークラフトまでもらえます。
(馬場吉成)

展示物が凄い!

JR中央線三鷹駅からバスと徒歩で約15分。やって来たのはNTT武蔵野研究開発センタ。こちらの敷地内にNTT技術史料館があります。
NTT武蔵野研究開発センタ本館。実はこの研究所には何度か来たことがある。その話は後ほど。
NTT武蔵野研究開発センタ本館。実はこの研究所には何度か来たことがある。その話は後ほど。
こちらがNTT技術史料館の建物。地上3階地下1階の結構大きな建物です。
研究所内は桜並木が綺麗で、4月には技術史料館と共に特別公開される。
研究所内は桜並木が綺麗で、4月には技術史料館と共に特別公開される。
では、細かい事は後にして、NTT技術史料館内の展示物を幾つかご紹介。まずは分かりやすいところからいきます。
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1階ロビーは各種機械の体験コーナー。手前は磁石式手動交換機。どれも実際に触れます。
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地下1階の電信の歴史についての展示。デルビル磁石式電話など古い物が展示されています。
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家庭用の黒電話機。この頃の電話機は今とは違い、全て電話会社から借りて家に置いていた物だったので、かなり頑丈な作りだったそうです。
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初期の公衆電話。硬貨を入れるところと電話機が別。
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昭和47年生まれの私もなんとなく見覚えのある赤電話。
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緑の公衆電話は今もたまに見かける気はするが、黄色は見た事がない。
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歴代の公衆電話機。右端のICカード向けの公衆電話は随分前に西新宿の公衆電話置き場か成田空港で見たくらいか。
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FAXも昔はこんなに大きかった。テレックスの実機も展示されていました。
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1970年の大阪万博の際に使われたワイヤレステレホンも展示。今でいうところの電話の子機。
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大阪万博では不思議な椅子に座りながらの使用体験が行われていました。
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歴代の携帯も並んでいます。
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そして、歴代のポケベルもあります。
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あのバブルネタで使われる携帯電話の本物です。1987年に登場した初のハンディタイプ携帯電話機TZ-802。その重さ約900g。
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初めての身に着けて持ち出せるようになった電話機。ショルダーホン100型の実機も展示されています。
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ショルダーホンの現物は触れないですが、モックで重さを体験できます(モックは常設ではありません)。なんと約3kg。体を鍛えられるレベルの重さです。
比較的軽くなった91年登場のムーバシリーズでも左のムーバFで約240g。連続通話時間約55分。連続待受時間約13時間。しかもアナログ式。
比較的軽くなった91年登場のムーバシリーズでも左のムーバFで約240g。連続通話時間約55分。連続待受時間約13時間。しかもアナログ式。
このNTT技術史料館は毎週木曜と金曜の13時から17時まで一般公開されています。予約不要で入場無料。しかし、史料館が出来た当初は一般公開していませんでした。

史料館が出来たのは2000年11月。NTTグループが再編成された頃にさかのぼります。グループの再編成にともない、逓信省から日本電信電話公社、NTTと続くNTTグループとしての技術の系譜をどこかにしっかりと残していかなければと考え、この施設を作ったそうです。
ポケベルも最初はこんなに大きく音が鳴るだけだった。といっても、20代以下だとポケベル自体知らないか。
ポケベルも最初はこんなに大きく音が鳴るだけだった。といっても、20代以下だとポケベル自体知らないか。
そのため、当初は見学するにはNTTグループ社員であるか、その紹介がある人のみで、予約も必要でした。しかし、現在ではこれだけの施設を一般に公開しないのは惜しいということで、週2回予約不要で一般公開されています。
歴代のオフィス用の多機能電話も展示。
歴代のオフィス用の多機能電話も展示。
また、元が社内向けなので全体的に展示物がやたらに詳しく、マニアックな物が多いのも特徴。説明書きにふり仮名の無い物も多く、ここまでやるか?と思わせる展示も数多くあります。

マニアックな展示が凄い!

ではマニアックな展示を紹介していきます。
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D60ディジタル中継交換機。電話をつなぐための装置です。他にも歴代の交換機が並んでいます。ちなみに、D60ディジタル中継交換機は日本初の商用デジタル電子交換機で、国立科学博物館の未来技術遺産に登録されています。
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マイクロ波4GHzと6GHz帯用進行波管。通信に使います。これが無かったら衛星放送とかできなかったかも、という感じのものです。4GHz帯用進行波管は、同じく国立科学博物館の未来技術遺産に登録されています。
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電話機は細かく分解展示。
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受話器すら分解展示。
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ローゼット式の端子板とモジュラージャック各種。1985年の民営化で電話機を選べるようになり、着脱が簡単なモジュラージャックが登場。それまではローゼット式といって、壁から出ている電話線に電話機が直結されていました。
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光ファイバーの融着接続機。光ファイバーを熱で溶かして接続する機械です。ケーブルの接続現場などで使います。
左上のSCコネクタに使われる、ジルコニア製フェルールの先端を磨く装置を設計していました。
左上のSCコネクタに使われる、ジルコニア製フェルールの先端を磨く装置を設計していました。
実は、かつて私はNTTのグループ会社で働いていたことがあります。そこで光コネクタ用端面研磨装置なるものの設計開発をやっていた関係で、こちらの研究所にも何度か来たことがあるのです。もう20年近く前の話。

残念ながら私の設計したハンディ型光コネクタ研磨機 POP-211の展示はこちらには無く、勤めていた会社に問い合わせてみたものの実機も画像も残っていないとのことでした。写真撮っておけばよかった。

ペーパークラフトが凄い!

さて、まだまだマニアックな展示はありますが、それにも増してマニアックな物がこちら。
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ショルダーホンのペーパークラフトです。来場者に配布しています。今まで何種類か作られ、これが第7弾だそうです。
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研究所の方が担当して製作している関係で、細部まで非常にリアルに再現されています。
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そのため、大人でも作るのに20分かかるという、全く子供向けじゃない仕様。
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実際に組立図と合わせながら組み上げてみましたが、20分でもできるかどうかというレベルで手間がかかります。
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そして、こちらの完成品のペーパークラフトでは、受話器部分にスマートフォンを固定出来る作りになっています。実際に話しているようにも見えるという凝った作り。
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しかし、ショルダーホンの前に配られていたこちらの緑の公衆電話のペーパークラフトは、組立に1時間かかるという代物。テレフォンカードがちゃんと入って戻ってくる仕組みまでついているそうです。

展示物といい、施設内のいたるところで技術者魂が火を噴いていました。

紹介しきれない

かなり写真多めに紹介してきましたが、こんなものでは全く足りません。地下1階から3階まで見所いっぱいです。しかも無料。平日の昼間しか公開していないですが、仕事休んででも見る価値あり。

展示物の前で「おおっー!」「これはー!」みたいな声を何度も上げることになるでしょう。

行くべきです。
ショルダーホンのペーパークラフトはシールも細かく再現。ショルダーホンは1985年9月にNTTがレンタルを開始。まだドコモはありません。
ショルダーホンのペーパークラフトはシールも細かく再現。ショルダーホンは1985年9月にNTTがレンタルを開始。まだドコモはありません。

取材協力

NTT技術史料館

http://www.hct.ecl.ntt.co.jp/

東京都武蔵野市緑町3-9-11 武蔵野R&Dセンタ内
【ご見学に関するお問い合わせ】
TEL:0422-59-3311
【史料に関するお問い合わせ】
TEL:0422-59-2093

一般公開日 毎週木・金曜日13:00~17:00(予約不要)
入館料:無料

・団体の場合は要予約(曜日応相談)
・イベントなどで一般公開していない場合もありますので来館前にホームページで確認してください。
  

 
@nifty

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