土蔵を模した意匠を鑑賞する

2017/05/13 11:00 

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土曜ワイド工場
 

土蔵を模した意匠を鑑賞する

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土蔵をデザインに取り入れた物が街にある。それを集めて土蔵研究家の大町駿介氏に鑑定してもらった。
(クリハラタカシ)

きっかけは五反田で見つけた自動販売機

質屋の横に設置された自動販売機
質屋の横に設置された自動販売機
五反田で土蔵のラッピングが施されている自動販売機を見つけた。
土蔵を見ると友人の大町駿介くんを思い出す。
大町くんは日本中の土蔵を求めて旅をしている若き土蔵研究家なのだ。
過去にもDPZの記事に登場しているイラストレーターの大町くん(スマホを昭和のSF風に描く)
過去にもDPZの記事に登場しているイラストレーターの大町くん
スマホを昭和のSF風に描く
土蔵愛ゆえ彼の大学院修了制作は土蔵のイラストレーション集であった。

絵は素晴らしいのだが、そのニッチな嗜好から「売れるまで10年かかる」と講評で言われたらしい。4年前に言われたのであと6年だ。果たしてあと6年で土蔵ブームが来るのだろうか?
大町くんの修了制作
大町くんの修了制作
そんな大町くんの為に私は以前から土蔵を発見すると撮影して報告をする活動をしていた。

「いい土蔵です!典型的な伊豆地方の特徴が出ています!」などと喜んでくれる時も嬉しいのだが、「ああ、それは石蔵ですよ…」と土蔵じゃなかった時にリアクションが悪かったりするのもなんだか面白いのだ。

そんな流れで今回も記事冒頭の「自動販売機の写真」も送ってみたのだが、すぐにこんな返事が来た。
いいですねえ!同じ向きに3つ並んだ土蔵、これは河岸ですね。軒回りに「はちまき」(帯状に盛り上げた部分)が描かれていない点や、腰高な「なまこ壁」(平たい瓦を貼った土壁)に着目すると、これは東京ではなく名古屋近辺のどこか港町の土蔵である可能性があります!
【参考】名古屋の土蔵
【参考】名古屋の土蔵 ※この記事の参考写真は大町くんの提供です。
※この記事の参考写真は大町くんの提供です。
ーーなんと!
土蔵は地方によって様々な特徴があるらしいのだが、大町くんは「偽物の土蔵」でもその特徴によって出身地方をプロファイリングする能力を持っていたのだ!
おもしろい!
そういえば先日、こんな物件も採集しました。移動焼き鳥屋ですね。
ーー今度は大町くんがこんな写真を送ってきた。
南大沢の移動焼き鳥屋
南大沢の移動焼き鳥屋
ーーこれもすごい!
ちなみにこの物件も大町くんはプロファイリングできるのだろうか?
うーん。前側の妻面に張り出した部分は「きりよけ」(窓カバー)に似ています。北陸や北海道に見られる様式ですね…。屋根にやや立派な鬼瓦が載っているのを考え合わせると、函館の土蔵かと思われます!

【参考】函館の土蔵

【参考】函館の土蔵
ーー溢れ出る大町くんの土蔵愛と知識!
そして土蔵を模した物件!
どちらもすごいしおもしろい!

こんな土蔵を模した物件はまだまだあるのだろうか?
もっと集めて大町くんの解説が聞きたくなったのである!
採集した物件と怒涛の解説は次のページから!
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@nifty

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