地面に書かれた謎の記号から地下が見える

2017/12/07 16:00 

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ロマンの木曜日
 

地面に書かれた謎の記号から地下が見える

左の記号が、右のように見えるらしい
左の記号が、右のように見えるらしい
ときどき地面に謎の記号が手書きしてあることがある。「Ex4 1.5」とかだ。

見る人が見ると、そこから地下のようすが分かるらしい。

なんだかすごい能力だ。ふだんからそうやって地下を見ている人に話をきいてきました。
(三土たつお)

これが謎の記号だ

街を歩いていると、地面にこんなふうに手書きされてることがありませんか。
いろいろ書かれてる
いろいろ書かれてる
「Wφ150」とか「DP0.8」とかいろいろ書いてある。

意味は分からないが、たぶん道路工事とかにかかわる関係者だけが分かる記号なんだろう。

これを通して地下を見る、という人たち

そして世の中には、工事関係者でもなんでもないのに、これらを推測・解読し、それによって地下のようすを見ることができる、という人たちがいる。

Twitterでは、「#見える地下」というハッシュタグを検索するとその活動の一端を知ることができる。
「ガス管は全部の分岐点にバルブを設置するわけじゃないんだね」と書かれているが、ぼくからすればそこにはただ「G→」というシールが貼ってあるだけにしか見えない。

彼らにはいったい何が見えているのか。一緒に街を歩いて、「見える地下」について教えてもらうことにした。
東京の水道橋駅に集合しました。左から知人で編集者の磯部さん、小金井さん、Nさん(仮名)。
東京の水道橋駅に集合しました。左から知人で編集者の磯部さん、小金井さん、Nさん(仮名)。
「見える地下」という活動の名付け親であるNさん(仮名)は道路全般に詳しく、「TTSの道路探検」というウェブサイトを20年も前から運営している。

まずはこんな地面に出会った。
なにか書いてある
なにか書いてある
これを見て、Nさんたちが何やら話をしていた。
まずはここ。Wとある。
まずはここ。Wとある。
Nさん「まず左下のWは Water、つまり水道管がここに通っているということだ思います。」
つぎはこれ
つぎはこれ
Nさん「それからTはTelephone、つまり電話線でしょうね。」

三土「0.8っていうのはなんでしょう」

Nさん「それはおそらく電話線が敷設されている深さで、単位はメートルでしょう。」
  これはなんだ?
これはなんだ?
三土「EX4 1.5っていうのは何でしょうね?」

小金井さん「たぶんE x 4ですね! ElectricのE。電線が4本っていう意味だと思います。」

三土「なるほどおおおおお」
小金井さんは主にマンホールを見ている人で、先日も「マツコの知らない世界」というテレビ番組でマンホールを紹介していた。地面にあるもの全般に詳しい。

納得しすぎて、さっきからなるほどしか言ってない。合わせると、こんなふうに地下に通っているってことだ。
まさに見える地下
まさに見える地下
だいぶ分かってきた気がする。ここまでをまとめるとこういうことだ。
見える地下の法則その1

Eは電気、Wは上水道、Tは電話
見える地下の法則その2

数字は深さで、単位はメートル。
すぐ近くにはこんなのもあった。
Ex3 0.6
Ex3 0.6
つまり電線が3本、60cmの深さに埋まってるっていうことだ!「読める。読めるぞ!」という気持ちだ。

ラピュタ王のようになったぼくの横で、Nさんがまた何かを発見した。
Kと書かれたマンホールの蓋
Kと書かれたマンホールの蓋
Nさん「ここにKって書かれた蓋がありますね。これは警察のKですが、右側に黒いアスファルトが続いてます。」
Nさん「この黒い新しいアスファルトをたどっていくと、」
Nさん「この黒い新しいアスファルトをたどっていくと、」
Nさん「この歩行者信号まで届いてます」
Nさん「この歩行者信号まで届いてます」
言うまでもなく、信号を管轄しているのは警察だ。

Nさん「つまり、この新しいアスファルトに沿って信号に必要な電線とか通信線が埋まってるんでしょうね。これも見える地下です。」
つまりこういうことか!
つまりこういうことか!
これには飛び上がって驚いた。地面に何も手書きしてなくても、Kが警察のマンホールであるという知識、新しいアスファルトが信号まで延びているという観察によって、地下にあるものが見えてしまうのだ。
見える地下の法則その3

新しいアスファルトがヒントになる
Nさん、いったい何者なんだ。
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@nifty

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