「ほぐさないで食べて」とお願いされる焼き鳥屋

2015/11/21 11:00 

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土曜ワイド工場
 

「ほぐさないで食べて」とお願いされる焼き鳥屋

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「美味しいという噂を聞いて野毛の末広に行きました。3人でやきとり数品目を2本ずつ頼んだら、ほぐさないで食べてよと注意されました。お店のこだわりですか?普通のことですか?」という投稿が、ヘンリーさんからはまれぽ.com編集部へとどいた。

調査してみたら、「ほぐさないで食べてほしい」のは、「焼き鳥を美味しく食べてほしい」店主の心遣いのあらわれだということがわかった。

はまれぽ.com ほしば あずみ
(はまれぽ.com)

焼き鳥の食べ方は人それぞれか

たとえば居酒屋などで「焼き鳥の盛り合わせ」的なメニューを注文すると、人数に対して半端な数になってしまう時がある。そんな時、なんとなく気をきかせたつもりで焼き鳥を串から外してしまう事はないだろうか。

「焼き鳥を3人で2串ずつ頼んだらほぐさないで食べてよと注意された」のは野毛にある焼き鳥の名店「末広」での出来事だという。これは果たして店のこだわりなのか、それとも? 実際に3人で訪ねて検証してみた。
夕方、19時前にすでに店の前には行列ができる人気店
夕方、19時前にすでに店の前には行列ができる人気店
しばし待ってのれんをくぐる
しばし待ってのれんをくぐる
店内はカウンターとテーブル席、奥には座敷もある。調理場の窓が通りに面して大きくとられているので外からも店の様子がわかるオープンな雰囲気。そのためか、古風な佇まいながら若いお客さんも多い印象だ。
カウンター奥にはボトルキープがずらり。中央が店主
カウンター奥にはボトルキープがずらり。中央が店主
「ほぐさないで食べてよと注意された」という印象もあり、頑固そうな店主なのでは、と不安がよぎる。だが、はまれぽ読者のキニナルのため、検証開始。
まずは注文。
「ねぎ肉、モツ(鳥レバ)をください」
皮も食べたかったけど早くも売り切れだった
皮も食べたかったけど早くも売り切れだった
注文を取りに来た女性店員は、テーブルに座る我々3人をちらりと見て「3本ずつですね?」と確認してきた。

(来た!)
我々は密かに顔を見合わせたものの……

「いえ、2本ずつでお願いします」

どきどきしながら伝えると、次の瞬間女性店員はこの言葉を口にした。
「焼き鳥はほぐさずに食べていただきたいのですが、よろしいですか?」
本当に言われた!! 検証終了、乾杯! 
ビール(キリンラガー大680円)は1人1本ずつ頼んだ
ビール(キリンラガー大680円)は1人1本ずつ頼んだ
というわけにはもちろんいかない。まだ第一段階だ。
そういえば、お通しにはキャベツの浅漬けが出たが、これは爪楊枝で食べるのが流儀で店内に箸の姿はない。焼き鳥をほぐす手段があらかじめ封じられているのだ。
ネギ肉(1本170円)は塩で
ネギ肉(1本170円)は塩で
モツ(1本170円)はタレで供される。塩、タレどうしますかと聞かれなかった
モツ(1本170円)はタレで供される。塩、タレどうしますかと聞かれなかった
さらに追加注文。
「ナンコツ(1本280円)と、ぎんなん(1本220円)をください」
「3本ずつ?」
と確認してくる女性店員にかぶせるように、
「いえ、2本ずつ」と答えると、カウンターの奥で店主がこちらを見てにやりとした。たぶん、苦笑いだった。
(ほぐしたら承知しないぞ)と言われたような気がした。
すみません……と固まる干場、クドー・シュンサク氏(撮影:はまれぽ編集部)
すみません……と固まる干場、クドー・シュンサク氏(撮影:はまれぽ編集部)
どうやら、「ほぐさず食べる」は暗黙のルールである事は間違いないようだ。そのこだわりについては改めて店主に伺う事にする。
今は食べる事に集中
今は食べる事に集中
実際に食べてみるとよくわかるが、末広の焼き鳥は、ほぐさず食べる方が「絶対」美味しい。むしろほぐすべきではない。一口で食べやすい大きさに整えられ、きっちり串に並んでいる。これをバラバラにしては、味わいもバラバラになってしまう。
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@nifty

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