自動運転車:どこまで?時期は?メーカー間で温度差

2017/01/11 18:51 

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 【デトロイト清水憲司】自動車メーカーやIT企業が開発にしのぎを削る自動運転車。当地で開催中の北米国際自動車ショーでも焦点の一つだが、どこまで自動でできるかや実用化時期などを巡り、メーカー間の温度差も生じている。

 米国では、自動化の度合いに応じ▽レベル1=運転支援▽同2=部分的な自動運転▽同3=一定条件下での自動運転▽同4=高度な自動運転▽同5=完全な自動運転−−に分類される。米グーグルの自動運転車開発子会社ウェイモのクラフチック最高経営責任者(CEO)は10日の講演で「どんな場所、どんな天候でも対応できるレベル5の開発には多少の時間がかかる」としながらも、気象条件などに恵まれた見通しが良い地域でなら「(自社の技術は)レベル4でも機能する」と述べ、実用化は遠くないとの考えも示唆した。

 クラフチック氏は、自動運転の専用車線などがなくても、運転手の関与無しで通常の車両と同様に走行できるようになった段階で、実用化に踏み切る方針を表明。相乗り(ライドシェア)サービスでの実用化が有力と述べた。米メディアは、ウェイモが今年末にも自動運転技術を使ったライドシェア事業に参入すると報じた。

 自動運転を巡っては、米フォードが2021年までに実用化すると計画を発表している。

 一方、米国トヨタ自動車販売のカーター上級副社長は10日の記者会見で「ウェイモを含め、レベル4、5に迫っているメーカーはない。多くの年数がかかる」と指摘、利用者が期待するような高度な自動運転の実用化には時間がかかるとの見方を示した。現状では、レベル2でも「自動運転」と呼ぶことがあり、技術に頼りすぎて事故を起こす事態も予想される。カーター氏は「消費者を混乱させている」と苦言を呈し、自動運転の技術水準について適切な説明が必要との認識を示した。

毎日新聞

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