損保:大手3グループ過去最高益 自然災害大幅減などで

2017/05/19 20:07 

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 損害保険大手3グループは19日、2017年3月期連結決算を発表した。主力の自動車保険が好調だったほか、自然災害による保険金支払いが減ったため、いずれも最終(当期)利益は5年連続で過去最高となった。18年3月期もそろって最終増益を見込んでいる。

 自然災害に対する3グループの保険金総額は、前年同期比29%減の計1621億円と大幅な減少となった。4月の熊本地震や8月の岩手県の豪雨被害が発生した一方、首都圏の大きな災害被害が減少したことで、支払額が縮小した。

 主力の自動車保険は、安全性能の向上などによる事故の減少で収支が改善した。

 売上高に相当する正味収入保険料は、15年秋の火災保険料引き上げ前の駆け込み需要の反動が影響し、SOMPOホールディングス(HD)が減収となった。一方、東京海上HDとMS&ADは16年3月期までに買収した海外保険会社の収入が加わったことで、増収を確保した。

 SOMPOHDも今年3月に米損保会社の買収を完了しており、18年3月期は増収を見込んでいる。

 自動車保険は、事故の減少を踏まえ、自動車保険料(任意加入)の参考値である「参考純率」が近く平均8%引き下げられる見込み。各社は「適切なタイミングで引き下げを実施する」(MS&ADの柳川南平専務執行役員)として、来春以降に数年かけて値下げを行う見通しだ。成長の継続には、主力の自動車保険の値下げの影響を海外収益の伸びで補えるかがカギになりそうだ。【松本尚也】

毎日新聞

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