神戸製鋼:鉄粉製品でも改ざんか 不正拡大の可能性

2017/10/11 11:39 

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 アルミ・銅製品の検査データに不正が見つかった神戸製鋼所が、鉄粉製品でも強度などの検査データの改ざんを行っていた疑いがあることが11日、分かった。同社は改ざんの有無を調査しているが、アルミ・銅以外の製品にも不正が拡大する可能性が出てきた。不正が確認されれば、同社の信用がさらに低下するのは必至だ。

 同社によると、鉄粉製品の製造段階で取引先が要求する強度や寸法を満たしていなかったにもかかわらず、検査段階で証明書のデータを書き換えて合格するように装っていた可能性があるという。この検査データの改ざんが疑われる鉄粉製品を取引先1社に納入しており、同社は「品質には問題がないと考えているが、安全性について取引先と確認している」と説明。納入先は明らかにしていない。

 鉄粉は型に入れて焼き固めるなどして、自動車のギアなど高い強度が求められる複雑な形の部品に使われている。

 同社は検査データの不正が判明したアルミ・銅以外にも、今回の鉄粉を含む他の製品でもデータの捏造(ねつぞう)や改ざんがなかったか調査を進めている。

 アルミ・銅製品の検査データ不正を巡っては、納入先がトヨタ自動車など自動車大手のほか、航空宇宙や防衛、鉄道など約200社にわたる。安全性について納入先と確認中だが、自動車のリコール(無料の回収・修理)に発展すれば、同社は多額の費用を要求される可能性がある。【川口雅浩】

毎日新聞

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