神戸製鋼不正:グループ全体に拡大か 「子会社でも」発表

2017/10/11 21:26 

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 ◇アルミ・銅製品に加え、鉄粉製品、子会社のディスクでも

 神戸製鋼所は11日、アルミ・銅製品に加え、鉄粉製品や、子会社が製造した光ディスクの材料でも検査データの不正があったと発表した。不正は一部門にとどまらず、グループ全体に広がりつつある。同社の信用低下は避けられず、業績への影響は必至だ。

 鉄粉は型に入れて焼き固めることで、自動車のギアなど高い強度が求められ、複雑な形の部品に使われる。鉄粉は密度が高い方が強度があり、今回、神戸製鋼は取引先のメーカーが要求した値よりも高い密度の鉄粉を、要求通りの値だと証明書に記して出荷していた。納入先は1社で「規格外れとなるが高品位の製品となるため、性能への影響は少ない」としている。

 不正が判明した子会社は「コベルコ科研」(神戸市)で、自動車・電機メーカーなどから試験なども請け負う総合試験サービス会社。今回は同社が製造した光ディスクの材料について、検査していないのに検査した証明書をつけるなどして70社に出荷していた。こちらは再検査の結果、品質には問題がないという。

 アルミ・銅製品については、納入先の要求した寸法や強度を満たしていないのに、満たしたように検査データを捏造(ねつぞう)・改ざんした不正があった。供給先は、自動車や鉄道、防衛産業など200社に及ぶ。一連の不正について、経済産業省は調査結果の報告を求めており、神戸製鋼の川崎博也会長兼社長は12日午前、経産省で経緯を説明する予定だ。

 同社は2017年3月期まで2期連続の連結最終(当期)赤字に陥っている。リコール(回収・無償修理)などに発展すれば、業績への影響は避けられない。【川口雅浩】

毎日新聞

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