商工中金:新社長に関根氏 プリンスホテルを再建

2018/01/12 11:22 

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 商工組合中央金庫(商工中金)は12日、不正融資問題で引責辞任を表明していた安達健祐社長の後任に、西武ホールディングス(HD)子会社のプリンスホテルの関根正裕常務(60)を起用することを決めた。関根氏は西武HD再上場やプリンスホテルの経営再建で手腕を発揮。銀行出身で金融業界にも明るく、大規模な不正融資を起こした商工中金の再生に適任と判断した。

 関根氏は第一勧業銀行(現みずほフィナンシャルグループ)出身。銀行では広報などを担当し、1997年の総会屋への利益供与事件では行内改革に関わるなど「危機管理のプロ」とされる。その後、堤義明・元コクド会長をめぐる事件で揺れていた西武鉄道に移り、改革に手腕を発揮した。商工中金を所管する経済産業省の世耕弘成経産相は12日の閣議後の記者会見で「関根氏は銀行時代の現場経験から金融実務に精通し、鉄道やホテルの再建に強いリーダーシップを発揮した。商工中金の立て直しにふさわしい人物」と述べた。

 商工中金では、大規模災害などで経営が悪化した中小企業を支援する国の融資制度「危機対応融資」を巡り不正融資が発覚。全国100店舗のほぼ全店で約4800件の不正融資が行われ、職員444人が関与していた。

 経産省などは2度にわたり業務改善命令を出し、安達社長は引責辞任を表明していた。商工中金の歴代社長には経産省OBが就いているケースが多く、「身内同然の商工中金の監督が甘くなった」との批判があったため、政府は安達社長の後任社長を民間経営者から探していた。【片平知宏】

毎日新聞

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