ビール出荷量:上半期6年連続減少 第3のビールは躍進

2018/07/11 20:17 

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 ビール大手5社が11日発表した2018年上半期(1〜6月)のビール類国内総出荷量は、前年同期比3.6%減の1億8337万ケース(1ケースは大瓶20本換算)だった。上半期としては、6年連続で過去最低を更新した。市場全体の縮小に歯止めがかからない中で、価格が最も安い第3のビールは好調だった。

 出荷量の内訳は、ビールが6.3%減の8823万ケース。消費者の好みの多様化や昨年6月の酒税法改正に伴う安売り規制で、ビール離れが進んだ。発泡酒も8.4%減の2414万ケースと大きく落ち込んだ。

 一方、第3のビールは1.9%増の7099万ケースと、5年ぶりに増加した。昨夏から各社が相次いで発売したアルコール度数の高い新商品が「安くて酔える」と人気を呼んだ。キリンは昨冬から度数7%や6%の商品を相次いで発売。今年6月、イオンのプライベートブランド(PB)商品の製造を受託したこともあり、出荷量は約2割増と、第3のビール市場全体の拡大に寄与した。

 メーカー別シェアでは、1位のアサヒが37.6%(前年同期比2.0ポイント減)、2位キリンが34.0%(同2.3ポイント増)で、両者の差が縮小。3位のサントリーも第3のビールが好調で16.3%(同0.4ポイント増)とシェアを伸ばした。

 ビール業界に詳しい経済ジャーナリストの永井隆氏は「割安商品を求める消費者ニーズは強いが、価格競争になると各社が疲弊する。ビール業界にはプレミアムビールやクラフトビールなど付加価値の高い高価格帯の商品開発も求められている」と話している。【今村茜、藤渕志保】

毎日新聞

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