エジプト:警察官襲撃、5人死傷 ISが犯行声明

2017/04/19 19:59 

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 【カイロ篠田航一】エジプト東部シナイ半島の聖カトリーナ修道院付近で18日夜、警察官を狙った襲撃があり、政府系紙アルアハラム(電子版)によると少なくとも1人が死亡、4人が負傷した。過激派組織「イスラム国」(IS)は影響下に置くニュースサイト「アーマク通信」を通じて「IS戦士が実行した」と犯行声明を出した。シナイ半島ではISの分派「ISシナイ州」などの動きが活発化。同修道院は世界遺産に登録されており、キリスト教施設を標的にしたテロの可能性もある。

 現場は同修道院から数百メートル離れた検問所。銃を持った複数の男らが突然警察官を襲撃し、銃撃戦になったが、男らは逃走したという。

 今月9日にもエジプト北部タンタとアレクサンドリアでコプト教(キリスト教の一派)の教会を狙った連続テロ事件が起き、45人が死亡。ISが犯行声明を出した。シシ政権はこれを受け、全土で3カ月間の「国家非常事態」の宣言を決定。国会も承認し、当局が「安全への脅威」とみなす人物の令状なしでの逮捕が可能になっている。

 エジプトではコプト教徒や治安機関を狙う襲撃が頻発しており、昨年12月には首都カイロの教会でも自爆テロが発生。治安悪化が著しいシナイ半島からは数百人がエジプト国内の他都市に避難する騒ぎに発展している。

 キリスト教徒に対する攻撃への懸念も強まる中、今月28、29日にはフランシスコ・ローマ法王がカイロを訪問する予定で、緊張が高まっている。

毎日新聞

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