韓国大統領選:洪候補発言「保守票、与党へ回帰」の期待感

2017/04/20 22:21 

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 【ソウル大貫智子】5月9日投開票の韓国大統領選に立候補している保守系の与党・自由韓国党の洪準杓(ホン・ジュンピョ)慶尚南道前知事(62)がインタビューで保守票が自由韓国党に動いていると発言した背景には、ミサイル発射などの挑発行動を繰り返す北朝鮮危機がある。保守層が最も重視する安全保障政策が最終的には投票行動の基準になり、革新系の文政権阻止のために一度は安氏に流れた保守票が、与党へ回帰するという期待感の表れだ。

 14日発表の韓国ギャラップの支持率調査では、文氏が40%、安氏が37%でトップ争いを続ける。「保守」を自認する有権者の48%が安氏を支持。洪氏支持は21%にとどまり、保守票が安氏急浮上の原動力となっている。

 自由韓国党の地盤は、朴前大統領を批判する党内改革派が今年1月、「正しい政党」を発足し、分裂状況のまま選挙戦に突入した。自由韓国党支持者の28%、正しい政党の20%が、それぞれ安氏支持に流れている。

 ただ、今月上旬から中旬にかけてトップを走る野党2人が安保政策を修正しており、そうしたブレがどう影響するか注目される。迎撃ミサイルシステム「終末高高度防衛(THAAD)ミサイル」の在韓米軍への配備問題を巡り、「今年上半期までの早期配備」を主張し続けてきた洪氏に対し、安氏は配備反対から賛成に転じた。文氏も最近、北朝鮮が6回目の核実験を強行するなら容認する姿勢を示唆した。

 保守の象徴だった朴前大統領が政界から消えた失望感から、保守層は世論調査に答えない傾向があるとされる。共に民主党幹部は「こうした人たちが誰に投票するか、棄権するか読めない」と漏らしており、各陣営とも保守票の動向に神経をとがらせている。

毎日新聞

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