パリ警官銃撃:仏大統領選にも波紋 2陣営、運動中止

2017/04/21 11:33 

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 【パリ賀有勇】パリで20日に起きた警察官の射殺事件は、目前に迫るフランス大統領選に備えて敷かれた厳戒態勢下で起きた。事件を受け、21日の選挙運動の中止を決めた候補者もおり、大統領選に影響を与えている。

 大統領選は23日に第1回投票が行われる。事件を受けて、大統領選に出馬する極右政党・国民戦線のルペン党首と中道・右派候補の共和党のフィヨン元首相は21日に予定していた選挙運動を中止すると発表した。

 各候補者が掲げる治安対策などに注目が集まり、投票行動に影響する可能性もある。

 大統領選を巡って仏治安当局は18日、仏南部マルセイユで、候補者を狙ったテロを計画したとして20代の男2人を逮捕した。捜査当局によると、男2人はイスラム過激派組織の影響を受けており、自宅からは爆薬や銃器が押収されたほか、フィヨン氏の写真も見つかった。

 シャンゼリゼ通りはフランス有数の観光名所として知られ、高級ブティックや映画館が建ち並び、世界各国から観光客が訪れる。

 事件を目撃した観光客らはパニック状態で逃げ惑い、観光客をかくまう飲食店もあった。

 事件後、警察が片側5車線の車道、歩道とも深夜まで封鎖した。治安部隊が共犯者がいないかや、通りに爆発物がないかを慎重に捜索していた。また、上空には捜査当局のヘリコプターが旋回し、周囲は物々しい雰囲気に包まれた。

 仏内務省は、大統領選の投票日には警察官ら治安要員5万人以上を動員して全土でテロに備える方針を示している。

毎日新聞

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