中仏首脳:北朝鮮に核放棄呼びかけ 共同声明

2018/01/10 19:18 

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 【北京・浦松丈二】フランスのマクロン大統領が8〜10日、中国を訪問した。両国は10日、その成果をまとめた共同声明を発表し、北朝鮮に対して、完全かつ不可逆、検証可能な方法で核・ミサイル計画を放棄するよう呼びかけた。中国主導の現代版シルクロード経済圏構想「一帯一路」で両国が協力事業を模索することも声明に盛り込まれた。

 マクロン氏は昨年5月の大統領就任後、訪中するのは初めて。中国側は伝統的な友好国である仏側との協力分野を安全保障問題や経済圏構想などにまで拡大し、欧州連合(EU)によるハイテク製品の対中輸出制限の解除など懸案解決につなげたい考えとみられる。

 声明によると、両国は温暖化対策のパリ協定について「全面的で効果的かつ遅滞なき実行」を推進することで合意した。パリ協定は米国が離脱を表明しており、中仏でけん引していく姿勢を鮮明にした形だ。

 中国外務省によると、習近平国家主席はマクロン氏と9日に会談した際に「中仏両国は国連安保理常任理事国、国際的影響力のある大国であり、特殊な責任を担っている」と指摘。気候変動やテロ、サイバー分野などグローバルな課題での協力や保護主義に共同して反対するよう呼びかけた。

 マクロン氏も「両国は外交分野の理念が似通っており、気候変動への対応、グローバル化の推進など重要な問題で良好な協力を繰り広げている」と応じた。さらに「一帯一路の枠内で協力推進を重視する」と明言した。

 マクロン氏は8日に一帯一路の拠点の一つである内陸部の西安から訪中日程を開始。北京では習氏のほか、李克強首相ら共産党指導部メンバーと相次いで会談した。一方、人権問題など両国間の懸案への目立った言及は伝えられていない。

毎日新聞

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