米国:トランプ氏「南北対話を注視」 米朝対話に含み

2018/01/11 10:53 

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 【ワシントン高本耕太】トランプ米大統領は10日にホワイトハウスで開いた閣議の冒頭、事前に行った韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領との電話協議について報告した。9日の南北閣僚級会談について、トランプ氏は「初回協議」と表現し、「文氏は極めて良い結果だったと感じている」と説明。「我が国のみならず、世界にとって成功に終わればよい。今後数週間から数カ月のうちに何が起きるか注視する」とも述べ、南北対話の進展を見守る考えを示した。

 また、米ホワイトハウスの声明によると、トランプ氏は文氏との協議で「適切な時期と状況の下で」との留保を付けたうえで、米国と北朝鮮の対話について「オープンな姿勢」を示した。文氏は、トランプ氏の強硬姿勢が北朝鮮の軟化を促し「南北対話の実現を可能にした」として、謝意を述べたという。両首脳は、北朝鮮の核・ミサイル開発阻止のため「最大限の圧力」をかけ続ける方針も確認した。

 韓国青瓦台(大統領府)の発表によると、両首脳は南北対話が北朝鮮の平昌(ピョンチャン)冬季五輪参加にとどまらず、非核化のための米朝対話へと続く可能性があるとの認識で一致し、トランプ氏は「南北対話が続いている間は、いかなる軍事行動もしない」と述べた。ホワイトハウスの発表はこの点に言及しておらず、米国は韓国の要請で延期した米韓合同軍事演習を、五輪・パラリンピック期間終了後ただちに実施する方針を維持している。そのため、韓国側発表の「軍事行動」とは、北朝鮮に対する軍事攻撃を指すものとみられる。

 ◇副大統領、来月訪日へ

 トランプ氏は文氏との協議で、平昌五輪への米政府代表団トップとしてペンス副大統領を派遣する方針を伝えた。ペンス氏は2月9日の開会式に出席する。ペンス氏はあわせて日本も訪問、北朝鮮情勢に関し安倍晋三首相らと意見を交わすものとみられる。

 ホワイトハウスの声明は「ペンス氏の五輪参加により、北朝鮮に対して米国の力強い存在感と明確なメッセージを示すことになる」と強調、日韓両政府首脳との会談では「同盟関係強化の揺るがぬ決意を確認する」としている。五輪には北朝鮮も高官級の代表団を派遣予定で、期間中の米朝接触の有無も注目される。

 ペンス氏は日韓訪問の前後に米アラスカ州に立ち寄り、ミサイル防衛システムの関連施設を視察する予定。米本土を射程に入れた大陸間弾道ミサイル(ICBM)開発を進める北朝鮮をけん制する狙いがあるとみられる。

毎日新聞

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