タイ洞窟:「水が少年たち救った」病床の少年らの映像公開

2018/07/11 20:55 

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 【チェンライ(タイ北部)西脇真一】タイ北部チェンライ県の洞窟から最後に救出された少年ら5人について、タイ政府の保健当局者は11日、先に救出された8人同様、健康状態に問題はないと明らかにした。また、病院に収容された少年らの映像を公開した。

 救出後の少年らの様子が明らかになるのは初めて。救出された少年たちは病院のベッドの上で、マスクを着けていた。だが、病室の窓越しに見つめる家族とみられる人らに手を振ったりピースサインを送ったりするなど、元気そうだった。

 保健当局者は13人が入院している病院で記者会見。10日に救出された少年4人とコーチ(25)も含め全員が体温や血圧、心拍数は正常という。感染症の検査などのため1週間入院し、退院後も同期間、経過観察を受けることになる。6月23日に洞窟に入ってから救出されるまでの間、少年らは体重が約2キロ減ったとみられるという。

 保健当局者は「食料がなくても相当の期間は生き延びられるが、水は必要だ。洞窟には幸い、水があった」と指摘。洞窟内にいた際に救出チームから栄養補給や精神的なケアを受けたことも健康維持に貢献したという。

 一方、救助当局者も11日、洞窟近くで記者会見し、少年らが避難していた地点の酸素濃度が15%まで低下し「危機的状況だった」と述べた。空気中の酸素濃度は通常21%で、「12%以下になると子供たちが意識不明に陥る危険があった」という。

 少年らは洞窟内の小高い場所に避難していたが、激しい降雨による周辺の水位の上昇も予想された。潜水の必要な区間は計約350メートルあり「素人の子供には危険だ」との意見もあったが、早急な救出が必要だと判断し、ダイバーによる早期救出に踏み切ったという。

毎日新聞

国際

国際一覧>