トランプ氏訪英:メイ氏「友好」演出へ 距離感に腐心

2018/07/12 21:08 

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 【ロンドン三沢耕平】北大西洋条約機構(NATO)の首脳会議に出席していたトランプ米大統領は12日、ブリュッセルから次の訪問地・英国に到着した。来春に欧州連合(EU)を離脱する英国にとって米市場との関係強化は不可欠で、メイ英首相は13日のトランプ氏との会談で「特別な関係」を確認し、友好ムードを演出する構え。ただ、国際社会がトランプ氏の保護主義に対抗する中、米国への接近は英国の孤立にもつながりかねず、距離感をどう取るかに腐心している。

 「米英の『特別な関係』以上に強い同盟関係はない。野心的な貿易協定を議論したい」。メイ氏は11日に発表した声明で、最大の輸出相手国である米国との新たな自由貿易協定(FTA)の締結に強い意欲を示した。オバマ前大統領が「英国にはFTA交渉の最後尾に並んでもらう」とEU離脱に反対したのとは対照的に、EUに懐疑的なトランプ氏は英国とのFTA交渉を「最前列」に位置付ける。既に事務レベルの作業部会が設置され、ロイター通信によると、トランプ氏は今回の会談でFTAを具体化させたい意向という。

 ただ、メイ氏が米国との関係強化に期待を寄せる一方、英国ではトランプ氏の滞在中、大規模な「反トランプ」デモが各地で予定されている。イスラム諸国からの入国禁止令や不法移民の親子を引き離す措置など一連の「米国第一主義」に抗議するためで、デモの許可を出したロンドンのカーン市長もツイッターで「多様性あるロンドンが分断ではなく団結を好む都市であることをトランプ氏は体験することになる」と挑発する。

 トランプ氏はこれまでに地球温暖化対策の国際枠組み「パリ協定」やイラン核合意から離脱を表明したほか、6月にはEUを対象にした輸入制限を発動。NATO首脳会議も国防費負担などを巡って米欧間に相違が目立った。EUとの離脱交渉が暗礁に乗り上げる中、英国がトランプ氏との友好ムードを強調すれば、欧州各国から反感を買う可能性もある。

毎日新聞

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