安倍首相:日朝首脳会談目指す 拉致被害者家族と面会

2018/06/14 21:33 

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 安倍晋三首相は14日、首相官邸で拉致被害者家族と面会した。12日の米朝首脳会談の結果を説明し、拉致問題の解決に向けて日朝首脳会談の実現を目指す考えを示した。

 複数の政府関係者によると、北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長は米朝会談で、安倍首相との会談を排除しない姿勢を示したといい、政府は日朝会談の実現に向けた調整を本格化させた。

 首相は拉致被害者家族に対し、トランプ米大統領が金委員長との会談で拉致問題を提起したことを報告。そのうえで、「あとは日本の問題として、北朝鮮と直接向き合い、問題を解決していく決意だ」と語った。

 12日にシンガポールで行われた米朝首脳会談で金委員長は、「拉致問題は解決済み」との従来の主張を繰り返さなかった。安倍首相は同日夜にトランプ氏から電話で会談の報告を受けたが、政府関係者によると、この際、トランプ氏は「金委員長は日朝会談にオープンだ」と説明したという。

 今年4月の南北首脳会談でも、韓国の文在寅大統領が拉致問題を提起。この会談の後、文氏は安倍首相に、金委員長が「いつでも日本と対話する用意がある」と述べたと説明した。

 一方、外務省は14日にモンゴルのウランバートルであった安全保障に関する国際会議で、アジア大洋州局の志水史雄参事官が、北朝鮮外務省・軍縮平和研究所のキム・ヨングク所長と短時間、意見交換したと発表した。拉致問題を含めた日本側の基本的な立場を伝えたという。

 日朝首脳会談の開催については、国際会議の場を利用する案が浮上している。9月にロシア・ウラジオストクで開かれる東方経済フォーラムには金委員長が招待されている。安倍首相も出席を検討しており、この際の会談を模索する案がある。同月にはニューヨークで国連総会があり、首相は毎年出席。日朝関係筋によると、金委員長も出席に意欲を示しているという。

 日朝首脳会談が実現すれば、2004年5月に当時の小泉純一郎首相と北朝鮮の金正日(キムジョンイル)総書記が平壌で会談して以来となる。【小田中大、野間口陽】

毎日新聞

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