那須雪崩:7年前も登山講習で発生 事故現場付近で

2017/04/21 11:31 

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 栃木県那須町湯本の雪山で先月27日、登山講習会に参加していた高校生と教諭計8人が死亡した雪崩事故で、7年前にも同時期に実施した講習会で高校生が雪崩に巻き込まれていたことが21日、県教委への取材で分かった。

 当時、講習会に参加していた教諭の中には、今回の登山講習会で訓練の実施を判断した教諭もいたという。県警は引率教諭が雪崩の発生をどの程度予測し、危険性を予見できたかについて慎重に捜査している。

 県教委によると、7年前の2010年3月に実施した講習会では、今回の事故現場に近接する「郭公沢(かっこうざわ)」と呼ばれる場所の付近で雪崩が発生。けが人はなかったが、複数の生徒が腰まで雪に埋まったという。講習会を主催した県高校体育連盟などによると、講習会は1963年から毎年実施しており、山岳部の生徒らが4、5月に登山をするために必要な講習として参加を呼びかけていた。県教委はこれまで「過去約10年間で事故はなく、講習会を中止したケースもない」と説明していたが、改めて調査した結果、雪崩の事実を確認したという。

 今回は「春山安全登山講習会」と題して先月25〜27日の日程で実施。27日朝は悪天候だったため、当初予定した茶臼岳(標高1915メートル)までを往復する登山を中止し、登山経験が豊富だった3人の教諭が「経験則」を基に、雪をかきわけて進むラッセル訓練に急きょ変更して実施し、雪崩に巻き込まれた。

 県立大田原高など県内7校の山岳部の生徒らが被害に遭い、大田原高の生徒7人と教諭の計8人が死亡し、他校も含め40人が重軽傷を負った。【野口麗子】

毎日新聞

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