スキー場:HACHI!観光客感激 秋田犬お出迎え 秋田

2018/01/14 10:48 

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 「HACHI(ハチ)!」

 秋田犬(いぬ)「北斗」(1歳、オス)の出迎えに、韓国からの観光客は感嘆の声をあげた。

 ここは樹氷群で有名な北秋田市の森吉山阿仁スキー場。韓国人観光客は12人で、第三セクター・秋田内陸縦貫鉄道(秋田内陸線)沿線を巡るツアーに参加していた。

 北斗はシッポを振り何度も飛び付く。観光客は北斗と抱擁したり、ほおずりしたりして大喜びだ。

 冒頭の「HACHI」とは、2009年公開のハリウッド映画「HACHI 約束の犬」の主人公。「忠犬ハチ」を描いた邦画「ハチ公物語」(1987年)をリメークし、秋田犬の海外知名度を一気に押し上げた。

 観光客は北斗とじゃれ合った後、ゴンドラで山頂へ。ソウルから来たソ・カンスさん(67)は「これを機に何度でも訪れたい」と満足げだった。

 北斗が同スキー場にやってきたのは17年2月。以降ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)で発信され、認知度が上昇。吉田茂彦支配人は「昨年の紅葉シーズンは北斗がお目当ての観光客が多かった。1月は樹氷の見ごろなので、例年以上の客足になるのでは」と語り、「秋田犬」と「樹氷」の相乗効果に期待を寄せた。

    ◇    

 16年4月から、秋田犬発祥の秋田県大館市や、同スキー場のある北秋田市など4市町村が参加し、一般社団法人「秋田犬ツーリズム」として観光振興策に取り組む。観光で地域活性化を目指す「日本版DMO」に県内で唯一登録された。

 秋田県は同年6月、同県仙北市から秋田内陸線とJRなどを経て同県小坂町までのルートを「秋田犬ふれあいライン」と名付けた。JR大館駅前や仙北市角館町の武家屋敷などで秋田犬と触れ合える。

 来県する外国人観光客は着実に増加し、17年の延べ宿泊者数(1〜9月、速報値)は5万9080人と、11年の1年間と比べ2倍以上になった。

 同県は19年に10万人超を目指す。同県観光振興課の担当者は「戌(いぬ)年は最大のチャンス。秋田犬以外のコンテンツも整備し、誘客拡大を図りたい」と意欲的だ。【山本康介】

毎日新聞

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