広島市:平和記念公園のレストハウスが休館 補強、保存へ

2018/01/14 12:39 

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 広島市は、改修計画を進めている平和記念公園内の被爆建物で、現在は観光案内所などとして使用しているレストハウス(同市中区)を、1月末で休館すると発表した。外観の保存のための補修や、耐震補強工事などを経て、2019年12月に再オープン予定という。【竹下理子】

 レストハウスは1929年、大正屋呉服店として建設された。鉄筋コンクリート造りの地上3階、地下1階建てで、当時としてはモダンなデザインだった。爆心地からの距離は170メートル。被爆当時は燃料会館として使用され、出勤していた37人のうち、たまたま書類を取るために地下室に下りていた野村英三さん(当時47歳)以外は全員死亡した。57年に市が買収し、82年からレストハウスとして使っている。2016年公開のアニメ映画「この世界の片隅に」でも呉服店当時の建物が登場し、話題を呼んだ。

 市は、レストハウスが旧中島町地区では被爆前の面影を残す唯一の建物であり、野村さんの被爆体験を伝える重要な施設であるとして、15年度に改修を計画した。市によると、耐震補強やバリアフリー化を進めた上で、被爆前の中島町の写真や模型を展示する部屋を新設。観光案内所や休憩スペースを充実させる。地下室はできるだけ手を加えず保存するという。当初は外観、内観とも呉服店の姿に近づける予定だったが、内観は資料が少なく難航している。

 レストハウス休館に伴い、平和公園内には仮設の観光案内所が置かれる予定で、今年2〜3月は原爆資料館東館1階に、4月から改修工事終了までは原爆の子の像の西側にそれぞれ設置される。

毎日新聞

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