熊本地震2年:苦しさ募るばかり 大和晃さん両親

2018/04/16 22:31 

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 熊本地震で2度目の最大震度7を観測した本震から2年の16日、阿蘇大橋(熊本県南阿蘇村)の崩落現場付近で犠牲になった同県阿蘇市の大学生、大和晃(ひかる)さん(当時22歳)の両親が現場近くに設けた祭壇を訪れ、花を供え冥福を祈った。

 本震が起きた時刻に合わせて午前1時25分、大和さんの父卓也さん(59)と母忍さん(50)は、大和さんの遺体が見つかった川底の方向へ手を合わせた。

 午後には、国土交通省熊本復興事務所(南阿蘇村)の職員に誘導され、川底から約30メートルの地点まで近づける阿蘇大橋の架け替え工事現場に向かった。忍さんは「晃が生きた証しを見つけたい」と遺留品を探したが見つからず、代わりに子供の拳ほどの大きさの石を持ち帰り、祭壇に供えた。

 忍さんは「つらい。苦しい思いは時間の経過と共に強くなる」と涙。卓也さんは「時間がたてば気持ちも落ち着くかと思っていたが、2年たっても『どうしてあの子が』という思いは変わりません」と話した。

 大和さんは2016年4月16日未明、同月14日の前震で被災した熊本市の友人宅に水を届けて阿蘇市の自宅に帰る途中、阿蘇大橋付近で行方不明になった。本震による土砂崩れに巻き込まれたとみられる。2次災害の恐れがあるとして、県などが捜索を打ち切る中、両親は自力で捜索を続けて同年7月に川底にある大和さんの車を発見。8月11日に車内から遺体が収容された。【清水晃平】

毎日新聞

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