過労死110番:設置30年、これまで1.2万件の相談

2018/06/13 20:11 

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 長時間労働やそれにともなう過労死、過労自殺の相談を受ける「過労死110番」が設置されてから30年を迎え、記念シンポジウムが13日、東京都内で開かれた。過労死弁護団全国連絡会議幹事長の川人博弁護士が「国会で働き方改革関連法案が議論されているさなかでも、現実の職場では次々と働く人の命と健康が奪われている」と報告した。

 川人弁護士は、名ばかりの管理監督者にされた40代の男性が、残業代ももらえずに月100時間超の残業をさせられた末に過労死して今年5月に労災認定された事例などを紹介。「迅速に被害実態を把握したり、調査・分析したりして、もっとスピーディーに法令改正に結びつけていかなければならない」と訴えた。

 過労死110番は1988年にスタートし、これまでに約1万2000件の相談を受けてきた。2000年ごろまでは過労死の死因のほとんどは脳梗塞(こうそく)や心臓などの疾患だったが、最近では自殺が半数を占めるようになった。また、20〜30代の人からの相談が増えたという。

 31回目となる今年の全国一斉電話相談は16日に実施する。午前10時〜午後3時で、電話番号は東京会場が0120・666・591。他の地域の電話番号は弁護団ホームページhttp://karoshi.jpに掲載されている。【神足俊輔】

毎日新聞

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