西日本豪雨:孤立状態6県2857人 依然、生活道路寸断

2018/07/13 11:05 

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 西日本を襲った記録的豪雨による土砂崩れなどで各地の生活道路が寸断され、広島や高知など少なくとも6県12市町の1691世帯2857人が依然として孤立状態に陥っている。各自治体は海路や空路で住民の生活を支援するが、道路復旧のめどが立っていない地域も多い。大雨特別警報が発表されてから13日で1週間。被災者は今も厳しい生活を強いられている。

 国土交通省などの被害まとめに基づき、毎日新聞が各自治体に孤立状況を取材して12日夜集計した。各地の担当者によると、13日も復旧のめどは立っていないという。孤立した住民が最も多かったのは広島県呉市で、判明しているだけで計1205世帯2067人に達した。大半は瀬戸内海の芸予諸島にある地区で、呉市中心部と島々を結ぶ橋は崩落していないものの、橋に通じる道路が土砂で通れない状態になっている。このため、市は海路で食料など支援物資を運んでいる。

 高知県では孤立集落が6市町に広がり、住民は計106世帯161人を数える。このうち県中央部の山間部にある大豊町の立川地区では39世帯56人が、道路が土砂でふさがれたり、橋が崩落したりして集落を出るのが困難な状態だ。

 立川地区内の集落では、電気は復旧したものの大半で断水が続き、住民たちは沢からポンプで水をくみ上げるなどして生活用水にしている。地区の女性(78)は「わき水をくんでいたが、枯れてしまった。暑いのに、風呂で汗を流せない。くみ取り式のトイレが満杯になって困っている人もいる」と窮状を訴えた。

 町はヘリコプターなどで9日に物資を届けたが、道路が全面的に開通するには2週間以上かかる見通し。同地区の中和集落で暮らす宮川利重さん(77)は「食料や水が届いて少しほっとした。でも集落には年配者が多く、病院に行けない状態が長引くのはとても不安だ」と訴えた。

 広島、高知両県の他に孤立状態の地区があるのは、山口、香川、愛媛、岐阜の4県5市。山口県下松市沖にある笠戸島の347世帯557人と香川県三豊市の荘内半島に位置する詫間町地区の9世帯30人が、いずれも海岸線の道路が土砂でふさがれて行き来できず、両市が住民のため船をチャーターしている。愛媛県では西予、伊予両市の計23世帯39人、岐阜県下呂市の1世帯3人も孤立状態となっている。【松浦吉剛、池田一生】

毎日新聞

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