高校ラグビー:伏見工最後の花園逃す 山口総監督ら涙

2017/11/13 11:14 

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 第97回全国高校ラグビーフットボール大会の京都府予選決勝が12日にあり、伏見工・京都工学院が14−22で京都成章に敗れ、花園出場を逃した。全国制覇4度の名門「伏見工」は、京都市立高の統合再編で今年度でなくなるため、このゲームが最後になった。ノーサイド直前にトライを奪う粘りを見せ、駆け付けたOBやファンは「伏見工らしいネバーギブアップの精神を見せてくれた」とたたえた。

 伏見工は「泣き虫先生」と呼ばれた山口良治総監督(74)のもと、故平尾誠二さんらを擁した第60回大会で全国制覇。無名高が7年で初優勝するまでを描いたテレビドラマ「スクールウォーズ」のモデルになった。

 だが、昨年4月に洛陽工と統合し、校名が京都工学院になることが決定。今年の府予選では3年生が伏見工、1、2年生が京都工学院に在籍する形で出場し、左胸に「伏見工」の刺しゅうが入った伝統の赤ジャージーで試合に臨んでいた。

 スタンドには元日本代表の大八木淳史さん(56)らOBも駆けつけた。観戦した山口総監督は「悔しい思いはあるが、これも歴史」と涙を浮かべた。ファンの会社員、梅田幸弘さん(52)は「伏見工は僕の青春そのもので、地元の誇り。一つの時代が今日終わってしまった」と話した。

 試合後、亀川直哉主将(3年)は「名前が変わっても、伏見の伝統は絶対に残る」と語り、京都工学院の後輩に継承を託した。ジャージーから「伏見工」の文字は消えるが、色などは引き継ぐ予定という。【大東祐紀】

毎日新聞

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