大相撲九州場所:稀勢の里 復活の幕内700勝

2017/11/13 22:32 

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 ◇大相撲九州場所 2日目

 会場を沸かせたのはやはりこの男だった。横綱・稀勢の里が名古屋場所の4日目以来、約4カ月ぶりに勝ち名乗りを受けると、ファンは大歓声で喜びを爆発させた。

 新入幕から3場所連続2桁勝利中の阿武咲との勝負はあっけなく、横綱相撲とは言えなかった。立ち合いで当たり、稀勢の里が左で押すのと阿武咲の足が流れるのが同時。阿武咲は前につんのめって両手をついた。幕内通算700勝の節目の勝利にも本人は「よかったと思います」と、いつも通り淡々と繰り返すだけで笑みは浮かべず。横綱の立ち合いでの踏み込みの良さと圧力が白星につながった。

 昨年の初場所で琴奨菊が日本出身力士として10年ぶりに優勝したことなどを契機に回復した相撲人気。だが、その年の九州場所は2日目に初場所から続いていた「大入り」が途切れた。優勝未経験の大関だった稀勢の里は当時「俺たちの頑張りが足りないですかね」とこぼした。

 だが、19年ぶりに誕生した日本出身横綱として戻ってきた今年は21年ぶりの満員御礼。春場所までの連覇とは一転、3場所連続休場からの完全復活を期す横綱は、ファンの期待に応えるため「またあしたしっかりやるだけ」と口元を引き締めた。【吉見裕都】

毎日新聞

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