高校野球:タイブレーク決着 健康管理と両立、苦肉の策

2018/01/10 20:03 

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 自力で最後まで決着させたいという心情と、投手の健康管理を両立させるための落としどころが、決勝での導入見送りと、無死一、二塁での開始だった。

 健康管理だけを考えるなら何試合も勝ち抜き、かつ甲子園大会が直後に控える地方大会の決勝も、タイブレークで早く決着をつけた方がいい。日本高校野球連盟の技術・振興委員会では、負担が大きい地方大会の決勝ほど導入すべきだとの案が出ていた。

 ただ、日本高野連が昨年10月に行った都道府県高野連へのアンケートによると、3分の2が全国統一での導入に賛成だったが、決勝については7割以上が反対だったという。日本高野連の竹中雅彦事務局長は「この一戦で甲子園が決まる、日本一が決まるという戦いについては例外で再試合に、との希望が多かった」と話し、加盟校の心情に配慮したことを明らかにした。

 無死一、二塁からの攻撃は国際ルールに合わせた格好だが、満塁よりも一、二塁の方が送りバントか強打かなど攻撃の選択肢が広がり、特徴が出やすい。高校野球の面白さをなるべく損なわないようにしたい思惑がうかがえる。

 投手の負担軽減を目的に2014年から議論されてきたタイブレーク制度はついに決着した。だが、竹中事務局長は「これで終わりではない。健康管理は永遠の課題」と強調する。選抜90回、夏100回という節目の年を「健康管理元年」として、高校野球のさらなる発展につながるよう、今後もよりよい方法を考えていく必要がある。【安田光高】

毎日新聞

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