カヌー薬物混入:パスポートや現金隠し、中傷メールも

2018/01/12 19:02 

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 2020年東京五輪を目指していたカヌーの鈴木康大選手(32)=福島県協会=が、禁止薬物を混入した小松正治選手(25)=愛媛県競技力向上対策本部=に対し、パスポートや現金を隠したり、所属先に中傷メールを送ったりする嫌がらせを繰り返していたことが明らかになった。相次ぐ不審事に選手間ではいぶかる声が上がっていた。日本連盟は「もっと徹底した調査が必要だった」と説明。選手教育とともにガバナンスの強化も図っていく方針。

 鈴木選手は昨年9月のカヌーのスプリント日本選手権で小松選手の飲料ボトルに禁止薬物の筋肉増強剤を混入したとして、日本アンチ・ドーピング機構(JADA)から8年間の資格停止処分を受けた。カヌー関係者によると、この日本選手権と前後した昨年6〜10月に小松選手に対する嫌がらせが相次いだ。

 まず昨年6月、石川県小松市であった代表合宿中にパスポートと財布から抜き取った現金2万円を隠したという。小松選手は昨年8月に出場予定だった世界選手権(チェコ)に向けた出発直前だった。パスポートは見つからずに再発行し、事前合宿に遅れるなど影響を受けていた。

 さらに鈴木選手は昨年9〜10月、日本選手権後の愛媛国体に出場する小松選手の所属先に「国体代表にふさわしくない」などと生活面を中傷する内容のメールを計4通送っていた。差出人は「カヌースプリント関係者」として匿名だった。【村上正、小林悠太】

毎日新聞

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