五輪スノーボード:平野2大会連続銀 2回目、果敢に攻め

2018/02/14 13:06 

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 【平昌(ピョンチャン)・平本泰章】平昌冬季五輪第6日は14日、スノーボードの男子ハーフパイプ(HP)決勝があり、前回の2014年ソチ五輪銀メダルの平野歩夢(あゆむ)(19)=木下グループ=が95.25点で銀メダルを獲得した。平野は2大会連続のメダルで、スノーボードの日本勢として初めて複数のメダルを手にした。

 決勝は3回ずつ滑り、最も高い得点で争う。平野は2回目で首位に立ったが、06年トリノ五輪、10年バンクーバー五輪を連覇した王者のショーン・ホワイト(31)=米国=が3回目に97.75点をマークして逆転。2大会ぶり3回目の金メダルに輝いた。片山来夢(らいぶ)(22)=バートン=は7位。2回目で転倒して3回目を棄権した戸塚優斗(16)=ヨネックス=は11位だった。

 ◇前評判通りの力は発揮

 圧倒的な高さと、誰よりも高回転の技で勝負。15歳だったソチ五輪で、冬季五輪の日本選手として史上最年少メダルを手にした平野が、19歳になって再び、同じ色のメダルをつかんだ。

 決勝1回目は失敗に終わったが、2回目に勝負をかけた。縦に2回転、横に4回転する空中技「ダブルコーク1440」を、踏み切り足の異なる2種類で敢行。鮮やかに決めて95.25点の高得点を出してトップに。3回目に得点を伸ばせず、最後に登場した2006年トリノ、10年バンクーバー両五輪の覇者ショーン・ホワイト(米国)に97.75点を出されて金メダルは逃したものの、前評判通りの力は発揮した銀メダルだった。

 そのジャンプの高さと派手な空中技には目を奪われるが、それを支えているのは、技と技の間にパイプの底を滑る時の「ボトムラン」の技術の高さだ。

 「ライン取りがうまく、リップ(パイプの縁)に縦に入っていける」と日本代表の村上大輔コーチ。パイプは斜め下方向に滑った方がスピードはつく。しかし平野は、真横の方向に滑り、リップに垂直に近い形で向かう。そしてリップの最も高いギリギリの所で踏み切ることができる。この理想形をいとも簡単にこなすからこそ、平野は高難度の技を高さを保ったまま連続で繰り出せるのだ。

 その技術は、父英功さん(46)が新潟県で運営する施設で幼少の頃から練習してきたスケートボードの経験が支えている。スケートボードは車輪があり、足も固定されていない。だからこそ、ジャンプのタイミングは寸分の狂いも許されない。スノーボード雑誌の編集長、野上大介さんは「息をするように絶妙のタイミングで踏み切れる」と語る。

 「五輪は注目度が特に高いので、そこで知らない人に(スノーボードの魅力が)伝われば」と話していた平野。その雄姿は強いメッセージとなって伝わったはずだ。【平本泰章】

毎日新聞

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