ロシアW杯:ソ連崩壊なお影響 32チーム中最低の70位

2018/06/14 23:45 

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 開催国ロシアの国際サッカー連盟(FIFA)ランキングは出場32チームの中で最低の70位。強化育成が過渡期を迎え、過去最低の順位を更新し続ける苦しい状況の中、自国開催のワールドカップ(W杯)を迎えた。

 旧ソ連時代は1958年の初出場から4大会連続でベスト8入りし、66年イングランド大会では4強まで進んだ。しかし91年のソ連崩壊により、築き上げてきた育成システムは白紙に。ここからロシア・サッカー苦戦の道のりが始まった。

 かつては広い国土の隅々にまでサッカー教室が設置され、国が主導して幼少期から選手を育成した。指導者の社会的地位も高く、給与は一般企業の1.5倍ほどで、医療費や家賃も免除された。

 しかしソ連崩壊後、経済状況が悪化するとサッカーの育成にかける資金も人材も不足。ロシア代表の世代交代が進むにつれて、幼少期に教育を受けていない世代が増えて代表の弱体化が進んだ。今大会に出場する23選手のうち、80年代後半から90年代前半に生まれた選手は16人。幼少期のサッカー教育環境としては不遇の時代を過ごした選手が大半を占めている。

 W杯の開催国が決勝トーナメントに進出できなかったのは2010年の南アフリカ大会しかない。ロシアがサウジアラビア、エジプト、ウルグアイとともに入った1次リーグA組は優勝候補に挙がる強豪がいないだけに、2位以内に入り突破するのは至上命令だ。

 16年にドイツ・サッカー協会と育成に関する契約を締結するなど、立て直しの動きは始まっている。低迷期を乗り越え、今回の大会がロシア・サッカーの未来を切り開く契機になるのか。ホスト国として出場する選手にかかる期待と責任は大きい。【丹下友紀子】

毎日新聞

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