ビルさんぽ 〜60年代はかっこいい、70年代はかわいい〜

2018/10/11 16:00 

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ロマンの木曜日
 

ビルさんぽ ~60年代はかっこいい、70年代はかわいい~

ビルを見て回る会に同行しました
ビルを見て回る会に同行しました
ちょっと昔のビルが好きだ。窓が丸かったり、タイルがぴかぴかしている感じ。そういうのはだいたい裏通りに多くて、心が落ち着く。

そういうビルを見てまわる「東京ビルさんぽ」という会があると聞いた。同行させてもらって、ビルの見方を教わってきました。
(三土たつお)

「東京ビルさんぽ」とはどんな会か?

ビルさんぽを行っているのは、「いいビルの世界」という本を書いた人たちだ。
「いいビルの世界 東京ハンサムイースト」東京ビルさんぽ・著(大福書林)
「いいビルの世界 東京ハンサムイースト」東京ビルさんぽ・著(大福書林)
東京ビルさんぽのメンバーは、編集者、デザイナー、建築家など。今日のビルさんぽは、東京駅や日本橋周辺を見て回る予定とのこと。
東京駅に、メンバーが集合していた
東京駅に、メンバーが集合していた
待ち合わせの場所におじゃまして、同行させていただくことにした。

この日は雨だったので、このまま地下街を通って大手町へ。最初に訪れたのは大手町ビルだ。
大手町ビルヂング(1958年竣工)
大手町ビルヂング(1958年竣工)
名前の「ヂ」がかっこいい。地下街を上がって建物の中に入ってみるとこんなふうだった。
こういう感じのビル、たしかにある
こういう感じのビル、たしかにある
古いビルにこういう雰囲気の通路あるな、という感じ。こういう場所で、ビルさんぽのみんなはどこを見るんだろうか。

まず見ていたのが床だ。
「ステン(レス)と真鍮を分けてるんだ、すごいな」
「ステン(レス)と真鍮を分けてるんだ、すごいな」
床に埋め込んである金属が、真鍮とステンレスを使い分けているという。よくそんなところに気づくなあ。

ステンレスのことをなにげなく「ステン」と略しているのもいい。ふだんから慣れ親しんでいるんだろうなーという感じがして、どきっとする。

――みなさんステンレスのことをステン、ていうんですか?
「いえいえ全然、マニアパレルさんだけです」


マニアパレルさんは、メンバーの一人だ。土木関係のTシャツを企画したりしている。

近くの壁にくぼみがあった。
「電話台跡だ」という
「電話台跡だ」という
公衆電話を置いてあった跡にみえる。

「公衆電話を照らしてたんだ。上に照明があるから。さぞかしドラマチックな電話シーンだっただろうね」

言われてみると上に穴が2つある。これ、照明の跡か。

照らされながら、誰にどんな電話をしていたのか。見る目があれば、かつての景色も想像できるんだなと思った。
「うわーこれはいい!」
「うわーこれはいい!」
階段にやってきた一行が、口々に感嘆している。

「この色もよくない?」
「いいねー、この深緑」
「シック」


階段のふちが深い緑色になっていて、真鍮の金色、人造石の白との対比がきれいだ。
照明が埋まっている
照明が埋まっている
「この間接照明、もとからだよね?」
「そうだね、建築化(けんちくか)照明だろうね」


建築化照明というのは、後から照明を置くんじゃなくて、設計の段階で建築の一部として隠す照明のことだそうだ。

「大手町ビル、たのしい」

そう言いながらずっと見ている。

なるほどー。つまり、知識さえあれば見る場所はいっぱいあるし、何を見てもたのしいっていうことなんだな。
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@nifty

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