パウエル氏、保有資産拡大でFRBが米国債など購入へ 「近く発表」

2019/10/09 10:48 

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 米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は8日、米西部コロラド州で講演し、米短期金融市場の金利を安定させるため、FRBが保有資産を拡大する措置を近く発表すると明らかにした。10月末の連邦公開市場委員会(FOMC)で、米国債購入などの措置を決定するとみられる。

 米金融市場では9月中旬以降、金融機関が資金をやり取りする短期市場で金利が急騰するなど不安定化。FRBが2017年10月~19年7月に米国債などの保有資産を縮小し、市場に出回るお金が減ったことが要因とされる。パウエル氏は「短期金利の乱高下は、金融政策の効果的な実施を妨げる可能性がある」と憂慮し、FRBが国債を購入することで市場に十分な資金を供給する必要があるとの認識を示した。

 一方でパウエル氏は、こうした資産拡大措置が金融緩和を意図していないことを強調。FRBがリーマン・ショック後の金融危機に対応するため実施した量的緩和政策と「混同してはならない」と述べた。【ワシントン中井正裕】

毎日新聞

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