三十三銀行スタート 「地域の持続可能性向上に積極的な役割を」

2021/05/02 10:03 

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 三十三フィナンシャルグループ(FG)傘下の三重銀行(三重県四日市市)と第三銀行(同県松阪市)が1日に合併し、「三十三銀行」が誕生した。少子高齢化や超低金利の厳しい環境に加え、新型コロナやデジタル化に伴う環境変化への対応も迫られる中で、新たなスタートを切った。渡辺三憲頭取(旧三重銀頭取)は同日の会見で「これまで培ってきた両行の強みを融合し、地域の持続可能性の向上に積極的な役割を果たしていく」と決意を述べた。

 三重銀が北勢、第三銀が中南勢を主な顧客基盤とする中、合併で補完し合い、スケールメリットを生かして経営基盤を強化する狙いだ。2行合算の預金残高は約3兆7500億円、貸出金残高は約2兆7900億円(いずれも2020年9月末時点)で、県内では百五銀行(津市)に次ぐ規模に。今後、百五銀と三十三銀が競い合う時代に突入する。

 合併を受け、三十三銀は経営の効率化にも取り組む。三重、愛知などの計171店舗のうち、近接する約30店舗を7月から約1年かけて統合する。浮いた人員はデジタル部門や営業部門などへ再配置する方針だ。

 会見は四日市市西新地の本店(旧三重銀本店)であり、岩間弘会長(旧第三銀頭取)も同席。渡辺頭取は今後3年間の経営計画を公表し、「質の高い地域ナンバーワンの金融グループ」をビジョンに掲げた。合併による相乗効果を生かし、24年3月期に20億円以上の黒字を目指す方針も示した。

 両行は人口減少や日銀のマイナス金利政策の影響などで収益環境が悪化する中、18年4月に経営統合し、共同持ち株会社の三十三FGを設立。19年1月にFG傘下となった両行の合併を発表し、準備を進めてきた。【松本宣良】

毎日新聞

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