食肉大手JBS米子会社 サイバー攻撃で身代金12億円支払い

2021/06/10 19:27 

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 ブラジルの食肉加工世界最大手のJBSが身代金を要求するウイルスによるサイバー攻撃を受けた問題で、JBSの米国子会社は9日、ハッカー集団に身代金として1100万ドル(約12億円)の身代金を支払ったと発表した。米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(電子版)によると、身代金は仮想通貨(暗号資産)「ビットコイン」で送金したという。

 JBSは5月30日、データを暗号化し復旧の身代金を要求するウイルス「ランサムウエア」によるサイバー攻撃を受け、北米とオーストラリアの食肉処理工場の操業を停止。今月2日から操業を順次再開した。米メディアによると、ロシア拠点のハッカー集団「レビル(ソディノキビ)」の犯行とみられる。

 JBSは9日の声明で、身代金を支払った時点では施設の大部分は稼働していたが、データ流出を避けるために身代金要求に応じたと明らかにし、「非常に難しい決断だったが、顧客へのリスクを回避するためだった」とコメントした。企業、顧客、従業員のデータ流出は確認されていないという。

 米国では5月、石油パイプライン大手コロニアルパイプラインがロシア拠点の犯罪集団「ダークサイド」によるサイバー攻撃を受ける事件が発生。同社は440万ドルの身代金をビットコインで支払ったが、米連邦捜査局(FBI)が230万ドル分を取り戻している。【ワシントン中井正裕】

毎日新聞

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