電事連・池辺会長が続投表明 後任人事難航で在任4年目へ

2023/03/17 18:00 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 電力大手10社でつくる「電気事業連合会」の池辺和弘会長(九州電力社長)は17日、在任4年目となる3月以降も会長職を続投すると表明した。会長の在任期間は2年程度が通例だが、電力大手で不祥事が相次ぐなか、後任人事が難航していた。

 池辺氏は17日の定例記者会見で「この3年間で有識者や関係団体とストレートに話し合いができる体制が整った。その経験を生かして、電力の安定供給のために貢献したい」と抱負を述べた。在任期間は、2000年以降では11~16年に5年超務めた関西電力社長(当時)の八木誠氏に次ぐ長さとなる公算が大きい。

 政府は2月、既存原発を次世代原発にリプレース(建て替え)する方針を閣議決定した。池辺氏は「日本のエネルギー供給の大方針が示された。エネルギー安定供給と原子力再稼働に具体的な行動を伴って取り組む必要がある」と強調した。【浅川大樹】

毎日新聞

経済

経済一覧>