国宝級の発見、1600年前の巨大蛇行剣の謎に迫るドキュメンタリー 場面写真公開

2025/02/27 20:00 

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2022年、奈良市の富雄丸山古墳で見つかった巨大蛇行剣=ドキュメンタリー映画『巨大蛇行剣と謎の4世紀』より(C)TBS

 TBSテレビやTBS系列各局の記者やディレクターが、歴史的事件、現在進行形の出来事、そして市井の人々の日常を追い続け、記録し、情熱を込めて世に送り出すドキュメンタリーブランド「TBS DOCS」。そのもとで制作された作品を上映する「TBS ドキュメンタリー映画祭」が、3月14日より東京・名古屋・大阪・京都・福岡・札幌の全国6都市で順次開催される。今回の上映作品のなかで注目されている1本が、『巨大蛇行剣と謎の4世紀』。場面写真が公開された。

【画像】富雄丸山古墳で見つかった巨大蛇行剣ほか場面写真

 2022年、奈良市の富雄丸山古墳で見つかった巨大蛇行剣。全長237センチ、刃部長216センチ、刃部幅6センチ、茎長21センチの長大な鉄剣だ。刃部は6回屈曲して蛇行している。しかも、日本で古代国家が形成された時期にも関わらず、文書などが残っておらず、わかっていないことが多い”謎の4世紀”に製造されたとみられ、同時に発見されただ龍文盾形銅鏡とともに"国宝級の発見”とも言われている。

 発見の一報を受け、奈良県立橿原考古学研究所や奈良市の厚意で、1年以上に及ぶ独占密着取材が許可され、その成果はこれまでに『報道特集』(TBS系)で2回にわたり放送された。

 映画祭で上映される作品は、「巨大蛇行剣という前代未聞の出土品の保存処理過程を記録した文化的にも貴重な映像を後世に遺したい」という思いで制作された。これを手がけた山崎直史(※崎=たつさき)監督は「『報道特集』で泣く泣くカットした未公開映像に加え、多くの考古学者らへ追加取材をおこない、精緻な保存
処理の様子を描くだけでなく、巨大蛇行剣がつくられた意味や”謎の4世紀”の姿に迫るものになりました」とコメント。

 さらに「私たちの祖先は、古代国家の形成期となった、約1600年前の”謎の4世紀”になぜ巨大蛇行剣をつくったのか…。そういったロマンに思いを馳せるとともに、歴史の謎に迫ろうとする研究者のみなさんの真摯(しんし)な姿からも何かを感じていただければと思っています」と、映画祭で上映されることへの期待を語っている。


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