『仮面ライダーガヴ』知念英和&日野友輔がわちゃわちゃトーク ガヴロスのファンへメッセージ

2025/12/07 10:00 

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(左から)日野友輔、知念英和 (C)ORICON NewS inc.

 令和仮面ライダーシリーズ第6弾『仮面ライダーガヴ』のVシネクスト『仮面ライダーガヴ ギルティ・パルフェ』が11月28日から新宿バルト9ほかで全国期間限定上映され、2026年6月10日にBlu-ray&DVDが発売となる。オリコンニュースでは、ショウマ・ストマック/仮面ライダーガヴ役の知念英和、辛木田絆斗/仮面ライダーヴァレン役の日野友輔にインタビューを実施。大団円となった『仮面ライダーガヴ』のラストや、宮部のぞみが演じた甘根幸果、庄司浩平が演じたラキア・アマルガ/仮面ライダーヴラム、塚本高史が演じた“ランゴ兄さん”ことランゴ・ストマックなどについて聞いた。

【写真】ずっと仲良しな知念英和&日野友輔

■最終回のその後が描かれる『ギルティ・パルフェ』 2人が見どころを熱弁

――『ギルティ・パルフェ』は、どんな物語になっていますか?
【日野】時系列的にはテレビシリーズの最終回から、ある程度時間が経ってからの物語です。ストマック社を倒し、人間界での日々を取り戻したはぴぱれのショウマ、絆斗、そして幸果がそれぞれに守りたいもの、自分たちの正義をどう貫いていくのかが1つのメインとしてあります。その中でやっぱり絆斗に埋め込まれたグラニュート器官が鍵となります。1つの事件が起こった時に、絆斗は自分がどうなりたいのか、どうしたいのか。今までは物語の当事者であった絆斗ですが、彼自身はここまでの戦いでいろいろな壁を乗り越えていて。今度は悩み苦しんでいる他の人に対して、どうするのが正解なのか、と考え、人間社会で人間として、肉体的なバトルとは別の戦い方をしています。そこは『仮面ライダーガヴ』らしい味が出てるストーリーになっていると思います。

――グラニュート器官がどうなったのかは最終回が終わっても視聴者が気になっていたところです。
【日野】そうですよね!ずっと気になってました。

【知念】テレビシリーズでもチョコルドゴチゾウで心臓に負担かかる描写もりましたし、最後までヒーローとして絆斗は生きて最終回を迎えたけど、その後は人間社会で普通に病院に行けるのかなとか。

【日野】病院に行けないのに保険料を払い続けている男と言われてますけどね(笑)。

【知念】『ギルティ・パルフェ』は視聴者の皆さんにとって、ドラマシリーズが終わってかゆいところに手が届くような物語になっていると思います。僕も、いち視聴者としても気になる部分でしたので、そこを描いていただけたのはとてもうれしかったです。絆斗が仮面ライダーだからじゃなくて、1人の人間として、1人の大人として壁にぶつかる葛藤が描かれて、絆斗がより好きになりました。

――ショウマも「光菓子」作りに挑戦しています。
【知念】最終回で出てきた「光菓子」。物語はこれからの明るい未来へ、で終わりました。戦いは終わったんですけど、ストマック社がなくなり、人間界からグラニュート界に戻れなくなったグラニュートたちのアフターケアみたいなことをショウマはやっています。幸果さんに居場所を与えてもらったように、人間界でグラニュートが過ごしていけるように仕事などを提供して共存していけるように頑張っています。ドラマシリーズの最終回を迎えてから『ギルティ・パルフェ』までの間に、ショウマや幸果さんが何をしてきたかがわかるので、テレビシリーズを見てくださった皆さんには、ぜひVシネクストも観てほしいです!

【日野】「ガヴロス」になっている方は、『ギルティ・パルフェ』で近況報告になると思います。

――テレビシリーズの話も伺えればと思います。最終回は、どう受け止めていますか?
【知念】最後はランゴ兄さんと決着。人間界で、いろんな人に助けてもらいながら手に入れてきたものがあった。みんなを幸せにしたいと思うショウマと、自分の家族兄弟を失い、それでも自分の過去の栄光にすがりつくようなランゴ兄さんとの対比で。2人対面で決着をつけた。最後の戦いの間でランゴ兄さんの思惑や背負ってきたものが知れて、すごく良かったなって思います。戦いが終わった後に、ショウマの弔いの気持ちとして幸せの象徴の一つであるグミのお菓子を手向けるのは素敵なシーンだったと思います。あの盛りだくさんな内容が、30分でよく収まったと思いました(笑)。

【日野】それは思ったよ(笑)。撮っている時から『これ、収まるの?』って。

【知念】1時間スペシャルでもいいぐらい(笑)。

【日野】ランゴ、ジープ&リゼル、グラニュート界にいるラキアと…。どうなるんだろうって思いました。

【知念】1話で1人ずつみたいな計算だと思ったから「あれ?計算が合わないな?」ってなったよね(笑)。

【日野】最後まで盛りだくさんだったね。

【知念】無事に終わってよかったなと僕はホッとしました。

【日野】1年間の連続ドラマは、長いからならではの上がり、下がりもあるので難しいところがあると思うんです。でも『仮面ライダーガヴ』は、ずっと怒涛の展開続きで皆さんの熱が上がり続けていて。最後まで盛りだくさんで終われて、『仮面ライダーガヴ』という作品は本当に愛されていたな、と。素敵な番組になったんじゃないかな、と安心感、達成感みたいなのはありました。

■ランゴ兄さんを演じた塚本高史との“最後の会話” 日野友輔が主題歌ユニットのGateau・Troisでボヤく

――ランゴ・ストマック役の塚本高史さんとは、どんなお話をされましたか?
【知念】僕は1年かけて塚本さんの背中を見て勉強させていただきましたし、アドバイスをいただくこともあって本当に貴重な時間を過ごしました。自分で仮面ライダーノートを作って芝居について、いちから教えてもらいました。ランゴ兄さん一緒のシーンを重ねるごとに「成長しているね」と塚本さんに優しい言葉をかけてくださって、最後に物語の締めくくりとして一緒にお芝居できたのは本当にありがたかったです。

――絆斗は、ジープとリゼルとのラストバトルでした。
【日野】意外というか、まず驚いたのは台本のト書きで「ヴァレン、ジープ&リゼル怪人体の2対1の戦い。ヴァレンが優勢」と書いてあって。「そんなわけあるか!」とツッコミました(笑)。敵の幹部を撃破したこともないのに、相手は2人!戦いはヴァレン、絆斗らしさがあるまま、ちゃんと迎え撃った。母親と師匠を失い、復讐にとらわれて絆斗は仮面ライダーになった。でも、ショウマと出会えて…。いろんなことを経験した絆斗が同じような目をしているジープに対して「もうやめようぜ」と言うシーンは、絆斗が本当に成長したなと思いました。あそこで、そのセリフを言った時点で本当は勝ってるんじゃないか、と僕は思うんです。本当にいいシーンだなと思うのと同時にジープの最後のシーンでシータが出てくる感動的なシーンになって、今度はリゼルが取り残されて…。「どうなっちゃうの?」という展開が『ギルティ・パルフェ』に続くので、本当に素敵な最後だと思います。

――ラキア・アマルガ(演:庄司浩平)は、グラニュート界に残ったままになりました。予告ではガヴと一緒のバトルシーンもありますが…。

【日野】大統領とかになっているんじゃないですか?それで侵略しようとして…。

【知念】グラニュート界で何があったの?ってなっちゃうよ(笑)。

【日野】全部、妄想です(笑)。

【知念】人間界とグラニュート界を断絶して終わった。「いつか会えるよね」と言いながらも…。皆さんも心配していたと思いますが『ギルティ・パルフェ』でショウマとラキアが並んでいて!そこをつなぎとめる大きな役割を担っているのは、やっぱり幸果さんなんですよ。幸果さんのありがたみが分かります!幸果さんでよかった、むしろ幸果さんしかできないよなって思います!

【日野】よりありがたみが分かるよね!たぶん、幸果がいなかったら、ショウマも絆斗ももっとヤバいことになっていたと思う。本当に太陽みたいな存在。

【知念】誰か1人に対してではなく、みんなに分け隔てなく太陽のように明るく接してくれて、みんな幸果さんが大好きになると思います!

――主題歌はショウマ、絆斗、ラキアのユニットのGateau・Trois(ガトロワ)の「Super Delicious」となっています。

【日野】僕の幼き頃からの夢の「EXILEになる」が近づいて来てますね(笑)。

【知念】もしかしたらGateau・Troisはメジャーデビュー直前かも(笑)。

【日野】Gateau・Troisは音楽の方向性で解散しそう(笑)。

【知念】夏映画『仮面ライダーガヴ お菓子の家の侵略者』の「Candy Blaze」(FANTASTICS)もそうでしたけど、主題歌は映画を象徴するものだと思います。それを今回は僕たちにやらせていただけて、最後に主題歌が流れて3人の声を聞いた時はホッと安心しました。

【日野】もともと僕らは一人ひとりのキャラソンしかなくて、イベントの時にみんなで歌っているのを見て楽しそうだなと思っていました。レコーディングの時は『ギルティ・パルフェ』の主題歌ということで、その時のそれぞれ3人の感情も歌詞に入りつつ、曲の方向性も明るく楽しくて。そのバランスを調整しながらできた曲なので皆さんに気に入ってもらえたらうれしいです。

【知念】レコーディングは最初ノリノリでやってたんですけど、「これ、映画の主題歌だよ。FANTASTICSさんの『Candy Blaze』に当たる曲だよ』と言われた時に「あっ!」となっちゃって(笑)

【日野】「Super delicious One more bite」だけは絶対僕のパートだと思ってたのに、完成したものを聞いたら3人になってました…。最初に絆斗から入るなど歌割りはある程度決まっていたんですが「いい仕上がりの人のものが使われます。頑張ってください」と言われたのが「Super delicious One more bite」の部分だったんです。「Super delicious One more bite」は絶対に僕のパートだと思っていたのに…。それだけが心残りです(笑)

【知念】1人では歌わせないよ(笑)

【日野】イベントで歌う時があったらじゃんけんして1人だけが歌えるようにしよう!(笑)ゴチゾウちゃんの合いの手もかわいらしいよね。

【知念】みんなに歌ってもらえそうな曲になっていると思います!これから永遠に『仮面ライダーガヴ』が続くような明るい曲になったと思います!

――最後に1年間見てくれたファンにメッセージと『ギルティ・パルフェ』の見どころを教えてください。
【知念】改めまして1年間応援してくださって本当にありがとうございます。ファンの皆さんの応援のおかげで『仮面ライダーガヴ』という作品が大きくなったと思います。ありがたいことに最終回を終えて約3ヶ月という例年より早くVシネクスト『ギルティ・パルフェ』を皆さんにお届けできるので、ぜひ楽しんでいただきたいなと思います。ありがとうございました!

【日野】まず1年間、本当に温かい応援をありがとうございました。最後まで走り抜くことができました。それと同時に「ガヴロス」になっている皆さんに『ギルティ・パルフェ』を通して、劇場でお会いできることを楽しみにしています。絆斗のグラニュート器官や、ストマック社との戦いが終わった後の人間界がどうなっていくんだという、皆さんの予想や期待を超えるような作品になっていますので、ぜひ楽しみにしてください。ありがとうございました!

■『仮面ライダーガヴ ギルティ・パルフェ』あらすじ
仮面ライダーたちの戦いが終わり、闇菓子がこの世から消えて、しばらく時間が流れた。なんでも屋「はぴぱれ」では、人間界に残ったグラニュートたちに仕事を斡旋し、“人間とグラニュートの共存”は、少しずつ実現へと向かっているはずだった。ある日絆斗は、街で出会った傷ついた少女たちとともに「狩藤医院」を訪ねた。

そこは、表立って病院へ行けない事情のある者たちを診ている怪しげな病院だったが、医師・狩藤の腕は確かだった。治療を受けた少女たちの日常が気になり、ひそかに尾行すると、彼女たちのグループには、なんと、あのリゼルがいた。父・ボッカを亡くし、人間界に残されたリゼルは、今では不良少女たちの用心棒のような存在となっているらしい。

さらに、グループの中にひとり、若い男性がいることが気になった絆斗は、今度は彼を探ることに。男の正体は、グラニュートだった。闇菓子をふたたび流通させようとたくらんでいるようだ。

複雑な心境の絆斗を、胸の激痛が襲う。かつての改造手術が、彼の身体に著しく影響を及ぼしていた。さらに、ボッカに恨みを抱く、グラニュートのイジークまで出現して…。
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