ロシア内務省が冤罪疑惑の記者解放 早期の事態収拾図ったか 抗議の声高まり

2019/06/12 01:26 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 ロシアのコロコリツェフ内相は11日、違法薬物を所持していた疑いで逮捕された記者に対する捜査を証拠不十分として打ち切り、自宅軟禁を解除した。警察当局の捜査責任者の解雇をプーチン大統領に進言する意向も明らかにした。この記者は反政権的な調査報道で知られ、国内では今回の逮捕が不当としてメディアを中心に抗議の声が広がったことから、政権側が早期の事態収拾を図った模様だ。

 自宅軟禁を解かれたのはインターネットメディア「メドゥーザ」のイワン・ゴルノフ記者(36)。11日夜、行動監視用の電子機器を足首から外され、モスクワ中心部の警察庁舎から出てくると、待ち受けた数百人の記者らが歓声を上げた。ゴルノフ氏は「私を支持してくれた人々の信頼に応えるため今後も調査報道を続ける」と表明した。AFP通信などが伝えた。

 今回の逮捕を受け、モスクワ市内では12日正午(日本時間同日午後6時)ごろから、無許可の抗議集会が予定されていた。政権は抗議の声が拡大する事態を憂慮し、捜査打ち切りなどの措置をとったとみられる。だが、ロシア国内では政権や警察当局による締め付けや、メディア規制への不満が広がっており、12日の抗議集会が中止になるかは不明だ。【モスクワ大前仁】

毎日新聞

国際

国際一覧>