ブラジル大統領、26~31日に訪中 習近平国家主席らと会談へ

2023/03/18 10:05 

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 南米ブラジルの外務省は17日、ルラ大統領が26~31日に中国を訪問すると発表した。北京で習近平国家主席と会談し、経済協力の強化や気候変動問題などについて議論する見通し。両国はロシアによるウクライナ侵攻で停戦を呼びかけており、会談で議題に上るとみられる。

 ルラ氏の訪中は、1月に2度目の大統領に就任して以降で初めて。中国は2009年、米国を抜いてブラジルにとって最大の貿易相手国となっており、ルラ氏は中国との関係強化を図る考え。訪中には企業関係者約240人も同行する。

 ブラジルは1月末以降、ウクライナ情勢で停戦の仲介に関する構想を提唱。中国やインドなどと協力することを想定している。中国も2月に停戦などを呼びかける独自の文書を発表しており、20~22日には習氏が訪露してプーチン大統領と会談する。ルラ氏と習氏の会談では、和平に向けた仲介について協議する可能性がある。

 ルラ氏は中露、ブラジル、インド、南アフリカの新興5カ国で構成する「BRICS」が設立した国際金融機関「新開発銀行」の本部(上海市)も訪れる。【サンパウロ中村聡也】

毎日新聞

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