プラ汚染防止条約、草案公表 生産規制は合意項目なく 最終会合
プラスチック汚染根絶のための条約策定を目指す政府間交渉委員会の最終会合で、交渉委のルイス・バジャス議長(エクアドル)は29日、条約の草案を示した。生産段階を対象にした「上流規制」に関しては、プラ素材生産量の削減目標を第1回締約国会議で決める案と、「条文を設けない」という案が併記された。
最終会合は25日、韓国・釜山で開幕。バジャス議長が10月末に各国政府に提示した条文の素案などをもとに厳しい交渉が続いている。
新たな草案では、条約の目的を「人間の健康と環境を守るために海洋環境を含むプラ汚染を終わらせる」とした。プラスチックの環境への流出防止策については、10月の議長素案では、締約国に義務付けるとしていたが、これまでの議論を経て、努力義務にする選択肢が追加された。
また、廃棄物の管理について、製造者が製品使用後の廃棄やリサイクル段階まで責任を負う「拡大生産者責任」の考え方を導入して対策を進める条文案も盛り込まれた。
各国間で意見の隔たりが最も大きいのが上流規制だ。29日の草案では、プラ製品を減らすための法制度といった、何らかの対策実施などを締約国に義務付ける案のほか、プラ製品の生産や輸出入を禁止するという選択肢も入った。
規制の対象とするプラ製品の条件として、環境中に流出する可能性が高い▽人体や環境に対して影響が懸念される化学物質を含んでいる――など5項目が挙げられた。ただし、上流規制を巡っては合意に至っている項目はなく、12月1日の会期末まで交渉は難航が予想される。【釜山・大野友嘉子】
-
英下院、安楽死法案を「賛成多数」で可決 審理は年明け続行へ
英議会下院で29日、終末期患者の「安楽死」を認める法案の第1回採決が行われ、賛成多数で可決された。年明け以降、再度下院や上院で審理が続くため、最終的に法律とし…国 際 2時間前 毎日新聞
-
ノートルダム大聖堂、一般公開を再開へ 大規模火災から5年あまり
2019年に大規模火災が発生したフランス・パリのノートルダム大聖堂の一般公開が再開されるのを前に、フランスのマクロン大統領が29日、修復作業の現場を訪れた。視…国 際 3時間前 毎日新聞
-
韓国に北朝鮮望むスタバ新店舗 「革命思想万歳!」の看板も視界に
韓国の北朝鮮との軍事境界線にほど近い展望台に29日、コーヒーチェーン大手スターバックスの店舗がオープンした。屋外に望遠鏡を設置し、川を挟んで広がる北朝鮮の農村…国 際 13時間前 毎日新聞
-
ウクライナ、露軍インフラ攻撃で停電など被害拡大 防御、より困難に
ロシア軍は28日、ミサイルやドローン(無人機)でウクライナのインフラ施設などを攻撃し、ウクライナ各地で電力供給が停止するなど被害が拡大した。一時100万人以上…国 際 16時間前 毎日新聞
-
プーチン氏「キーウの中枢機関も標的」 欧米製兵器使用への報復で
ロシアのプーチン大統領は28日、ウクライナによる欧米製長射程兵器での露領内攻撃の報復として、ウクライナの首都キーウ(キエフ)の「意思決定の中枢機関」も含めて標…国 際 18時間前 毎日新聞