韓国大統領選、構図固まる 野党は李氏、与党からは金氏が出馬
6月3日投開票の韓国大統領選で、候補者の登録が11日夕に締め切られた。最大野党「共に民主党」からは李在明(イジェミョン)前代表(61)、保守系の与党「国民の力」からは保守強硬派の金文洙(キムムンス)前雇用労働相(73)が立候補を届け出た。尹錫悦(ユンソンニョル)前大統領の罷免に伴い実施され、12日から選挙運動がスタートする。
弁護士出身の李氏は、京畿道(キョンギド)城南(ソンナム)市長や京畿道知事などを歴任。2022年の前回大統領選では尹氏に僅差で敗れており、雪辱を期しての出馬となる。
豊富な政治経験を武器に支持を呼びかけ、世論調査の支持率では保守系候補を大きくリードする。ただ、都市開発事業を巡る背任事件などで在宅起訴されたことへの批判もあり、中道層の支持を得られるかが課題となっている。
一方の金氏は、労働運動家から政治的立場を転じた異色の経歴の持ち主。国会議員や京畿道知事などを経て、尹政権で雇用労働相を務めた。「非常戒厳」を宣布した尹氏の弾劾に反対した姿勢が岩盤保守層から高く評価されているが、中道層への訴求力は弱いとみられている。
与党候補を巡っては、党内予備選を勝ち抜いた金氏と、無所属での出馬を表明した韓悳洙(ハンドクス)前首相(75)の一本化交渉が難航。国民の力執行部は10日、金氏の公認取り消しを一方的に決め、候補者を韓氏に差し替える方針を示した。
だが、候補者差し替えの賛否を問う電話での党員投票を実施した結果、否決された。このため与党は金氏を改めて公認候補とし、韓氏は出馬を断念した。
一連の混乱で金氏と与党執行部の対立が深まったうえ、党のイメージダウンにもつながったとみられ、金氏は劣勢からのスタートを余儀なくされている。
大統領選にはこのほか、保守系野党「改革新党」の李俊錫(イジュンソク)氏(40)らが立候補を届け出た。調査会社の「リアルメーター」が11日に発表した支持率調査では、李在明氏52・1%▽金氏31・1%▽李俊錫氏6・3%――だった。
与党は保守勢力の結集を目指すが、李俊錫氏は、一本化に向けた交渉には応じない姿勢を示している。【ソウル日下部元美】
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