旧統一教会の韓鶴子総裁、黙秘権使わず聴取に応じる

2025/09/17 16:23 

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 韓国の特別検察は17日午前、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の韓鶴子(ハン・ハクチャ)総裁(82)から政治資金法違反容疑などで事情聴取を始めた。特別検察は17日午後、記者団の取材に応じ、韓氏が黙秘権を行使せず、聴取に応じていると明らかにした。

 特別検察によると、事情聴取は17日午前10時から午後0時34分まで実施。昼食を挟んで午後1時半に再開した。特別検察は「法と手続きにのっとり、厳正に対応する」と述べた。

 韓氏はこれまで、一貫して事件への関与を否定している。

 特別検察は、韓氏が教団の当時の幹部=請託禁止法違反罪などで起訴=に対し、尹錫悦(ユン・ソンニョル)前大統領の側近の国会議員に1億ウォン(約1060万円)を渡すよう指示した政治資金法違反の疑いがあるとみている。その見返りに教団側は国会議員に対し、教団への支援を依頼したとみられる。

 またこの幹部は、尹前大統領の妻の金建希(キム・ゴンヒ)被告(52)=あっせん収財罪などで起訴=に高額なネックレスなどを贈り、見返りに教団の事業などで便宜を図らせた請託禁止法違反の疑いもある。特別検察は、この件でも韓氏が幹部に指示した疑いがあるとみている。【ソウル福岡静哉】

毎日新聞

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