台湾・国民党党首に「親中派」就任 政権奪還に向けジレンマも
台湾の最大野党・国民党は1日に党大会を開き、元立法委員(国会議員に相当)の鄭麗文(ていれいぶん)氏(55)が主席(党首)に就任した。鄭氏は中国共産党の習近平総書記との会談に意欲を示すなど対中連携強化を掲げる。12年ぶりの政権奪還に向け、党中核層以外にどう支持を広げるのかが問われる。
「今は最悪の時代だ。台湾海峡は戦争の危機にあり、全世界の注目が集まっている」
鄭氏は党大会での演説でこう切り出し、与党・民進党の対中姿勢を批判。民主主義と自由を守り、長期間にわたる中台の平和を作り出すと訴えた。
中国生まれの父親を持ち、主席選で「台湾人が誇りを持って『私は中国人』と言えるようにする」と訴えて勝利した鄭氏の姿勢は中国的なアイデンティティーを強く意識させる。米中の間でバランスを取ることを重視した朱立倫前主席の方針から転換し、対中傾斜が強まる可能性がある。
鄭氏を支える4人の副主席の一人には、2015年に中台分断後初めての首脳会談を行った国民党の馬英九元総統の側近、蕭旭岑氏が就いた。中国とのパイプ役を担うとみられる蕭氏は10月28日に訪問先の中国・天津で、中国で台湾政策を担う国務院台湾事務弁公室トップの宋濤(そうとう)主任と会談した。
中国との文化的、経済的なつながりを重視する中核的な党支持者らは鄭氏の主張に共鳴する。党大会に出席した一人は「頼清徳総統の言動は台湾にとって危険だ。はっきりとした話し方で批判する鄭氏に期待したい」と話した。
ただ台湾・政治大の意識調査によると、現在の台湾で自分を中国人だと考える人は数%に過ぎない。鄭氏が党内の求心力を求めて対中傾斜を強めれば、党外の有権者との距離が離れかねないというジレンマを抱える。
28年1月の次期総統選に向けては、盧秀燕(ろしゅうえん)・台中市長を党公認候補として推す声が強い。鄭氏は盧氏以外にも候補はいると述べる一方、自身が出馬する可能性を否定していない。【台北・林哲平】
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