NewJeans5人全員が活動復帰へ 敗訴受け所属事務所のもとで

2025/11/12 20:29 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 活動休止中のK―POP人気女性グループ「NewJeans」の所属事務所「ADOR」は12日午後5時すぎ、ヘリンさんとヘインさんの2人がADORのもとで活動を復帰すると発表した。この約3時間後、中央日報はハニさん、ミンジさん、ダニエルさんも「3人の代理人を通じて『慎重な議論を経て、ADORでの復帰を決定した』と明らかにした」と報じた。これにより、メンバー5人全員が復帰し、分裂の危機を免れる見通しとなった。

 聯合ニュースによると、ADORは未発表の3人の意向について「現在確認中」としている。スポーツ東亜は芸能関係者の話として、「5人全員が所属事務所に復帰すると聞いた。もうすぐ公式発表される」などと報じた。

 ADORとの契約を巡っては、ソウル中央地裁が10月に専属契約が有効との判決を下し、専属契約解除を訴えていたメンバー側の主張を退けていた。

 ADORは12日の発表文で「2人のメンバーは家族とともに熟考し、事務所と十分な議論を経た末に、専属契約を順守する決断をした」と明らかにした。残るメンバーの処遇には触れず、「メンバーに対する臆測は自制してほしい」と述べていた。

 NewJeansの契約問題はグループの生みの親で、ADORの元代表だったミン・ヒジン氏が親会社HYBEの幹部と対立し、2024年8月に代表職を解任されたことを発端にしている。メンバーらはミン氏の代表職復帰を要求し、同年11月には「信頼関係が破綻した」として事務所との契約の破棄を宣言。ADORは専属契約の有効性を確認する訴訟を起こし、1審で勝訴した。

 ソウル中央地裁は3月にも、メンバーの独自活動を禁止する決定を出し、違反した場合、1回当たり10億ウォン(約1億1000万円)の制裁金支払いを命じていた。このため、メンバーは活動休止に追い込まれていた。【ソウル日下部元美】

毎日新聞

国際

国際一覧>

写真ニュース