トランプ氏が指名の米州連邦検察トップが辞任 元個人弁護士

2025/12/09 09:45 

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 トランプ米大統領の元個人弁護士で、米東部ニュージャージー州の連邦検察トップを務めるアリーナ・ハバ氏が8日、辞任を発表した。トランプ政権が上院の承認なくハバ氏を指名した人事を、裁判所が違法と判断していた。

 ハバ氏は、トランプ氏に性的暴行を受けたとして女性作家が損害賠償を求めた訴訟などでトランプ氏の弁護団に加わった。検事の経験はなかった。

 政権側は上院での承認手続きを回避するため、ハバ氏を連邦検事「代行」職に就け、事実上の州検察トップを任せていた。しかし、東部ペンシルベニア州の連邦高裁は今月1日、1審に続いてハバ氏の人事を違法と認めた。

 ハバ氏は辞任を発表した声明で「降伏ではない。この決定は司法省と私を弱体化するものではない」と強調した。ボンディ司法長官の顧問として、連邦検察を監督するという。

 米メディアによると、ハバ氏はニュージャージー州のゴルフ場でトランプ氏と知り合い、2021年にトランプ氏個人の弁護団に加わった。【ニューヨーク八田浩輔】

毎日新聞

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