自民、現職・林文子氏に支援しない意向伝達 横浜市長選

2021/06/10 21:28 

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 自民党横浜市連は10日、任期満了に伴う横浜市長選(8月8日告示、22日投開票)で現職の林文子氏(75)に支援しない意向を正式に伝えた。関係者によると、林氏は市連の幹部と面会した際に「市民が待っている」と応じて出馬への意欲をにじませたといい、「与党」として後ろ盾になってきた自民との調整は極めて困難な状況に追い込まれている。

 市連の梶村充幹事長はこの日、党所属の市議から林氏を引き続き支えるかどうかなどについて意見を聞き取った。その後、市連の執行部会を開いて梶村氏らへの一任を取りつけ、直後に市役所で1時間近く林氏と面会して聴取結果を伝えた。

 市長選まで約2カ月となるが、3期目の林氏はいまだ態度を明らかにしていない。ただ、関係者によると林氏は4選出馬への意欲は失っていないとされ、この日も、市議からの聴取の結果として支援しない考えを伝えた梶村氏らに対し、再考を求めるような態度を示したという。

 面会後、梶村氏は記者団の取材に対し「(聴取の)結果を伝えた」と認めた。今後も林氏と面会を重ねるか問われると「そうしたいけど、そうならないんじゃないか」と語った。

 自民はこれまで、2013年、17年の選挙で林氏を推薦し、市政運営でも最大与党として支えてきた。しかし、党の内規で公認や推薦を出すのは「連続3期」までと定めていることに加え、林氏が高齢で健康面の不安もあることなどから菅義偉首相らが4選への挑戦を支援することに難色を示してきた。

 そのため党内では、林氏以外の候補の擁立に向けた検討作業が水面下で進められ、既に具体名を挙げた情勢調査なども実施している。

 市長選を巡っては、すでに新人候補3人が出馬の意向を表明しているほか、立憲民主党も野党の「統一候補」として擁立することを念頭に候補者の選定を進めている。【樋口淳也、高田奈実、中村紬葵】

毎日新聞

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