自民党総裁選で選出された石破茂新総裁（６７）が２７日、党本部で記者会見に臨んだ。石破氏は１０月１日召集予定の臨時国会で首相に指名される見通し。

　質疑応答で記者から「経済はそれほど強くないのではないかというイメージもある。経済対策は何を打ち出すのか」と問われ、石破氏は「経済に弱いのではないかみたいなお話については、私にいろいろ至らぬ点があるからだ」と控えめに語った。

　一方で、物価高対策について「いかにしてデフレスパイラルを脱却するかは賃金上昇が物価高を超えるものでなければいけない。賃金上昇までにタイムラグがあると承知している」と強調し、「食料費、エネルギーに対してどういう施策が最も有効であるか見極めてやっていきたい」と説明した。【松山文音】