年収の壁巡る与党案は「異形の姿」 国民・玉木氏が痛烈批判

2025/02/27 08:55 

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 国民民主党の玉木雄一郎代表(役職停止中)は26日夜、「年収103万円の壁」の見直しを巡る与党案について、X(ツイッター)に「さらに細かい所得制限が設けられ、“異形の姿”となった。将来に大きな禍根を残すだろう」と投稿し、与党側を痛烈に批判した。

 自民、公明両党が提示した与党案は、年収のうち非課税となる控除について、年収850万円を上限に4段階で上乗せし、課税最低限である「壁」を160万円へ引き上げる内容だ。

 これに対し、国民民主側は所得制限を設けないよう求めて譲らず、与党との交渉は事実上「破談」になっていた。

 玉木氏はXに「極めて複雑な仕組みとなり、税の『公平、中立、簡素』の原則に反している。『二重累進』と呼んでもいい内容だ」「ガソリンの暫定税率廃止もゼロ回答。3党の幹事長合意の約束は破られたと言わざるを得ない」と投稿し、悔しさをにじませた。【遠藤修平】

毎日新聞

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