出生、婚姻… 在外邦人向け証明書、申請から交付までオンラインに

2025/05/14 05:30 

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 外務省は、在外邦人向けに交付する一部の証明書について、オンラインで申請から交付までを可能にする。27日から始める在留証明書を皮切りに、7月以降、出生や婚姻、離婚、戸籍記載事項の各証明書を順次、「e-証明書」(電子化された証明書)としても受け取れるようにする。

 在外邦人は現在、約129万人に上る。かつては証明書が必要な場合、申請と受け取りのために大使館や総領事館などへ2度足を運ぶ必要があった。こうした不便を解消しようと、外務省は2023~24年にほぼ全ての在外公館でオンライン申請を可能にしたが、交付される証明書が電子化されていなかったため、受け取るために在外公館へ行かなければならなかった。

 在留証明書などの電子化はタイなど一部の国で3月から試験導入された。大きなトラブルがなかったため、外務省は今月27日以降、イランとロシアを除き各国に広げる方針だ。出生や婚姻、離婚、戸籍記載事項の各証明書についてもシステムを改修した上で、年内には切り替え作業を終える。

 ただ、厳格な確認が必要な死亡証明書、署名証明書、印鑑証明書などは電子化しない方針。【田所柳子】

毎日新聞

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