自民、四国の選挙区で全敗確実に 2007年以来 参院選

2025/07/20 20:16 

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 参院選で四国の3選挙区(いずれも改選数1)は、自民候補がいずれも落選確実になった。四国での自民全敗は、自民が大敗し、その後の旧民主への政権交代の布石となった2007年参院選以来。

 愛媛選挙区では、無所属現職の永江孝子氏(65)が再選を確実にした。永江氏は政党推薦を受けなかったが、立憲民主幹部が応援に入るなど実質的に野党の支援を得た。県連の公募で選ばれた自民新人の上野由佳氏(30)は知名度不足を挽回できず及ばなかった。

 香川選挙区では、国民民主新人の原田秀一氏(52)が当選確実となり、自民現職の三宅伸吾氏(63)が3選を逃すことが確実に。三宅氏はインフラ整備による強い経済の実現などを訴えたが、香川出身で国民民主の玉木雄一郎代表の全面的な支援を受けた原田氏の勢いの前に沈んだ。

 徳島・高知選挙区では、無所属現職の広田一氏(56)が4選を確実にし、自民新人の大石宗氏(44)の落選が確実となった。元高知県議の大石氏は自民高知県連の要請を受けて立候補したが、広がりを欠いた。【袴田貴行】

毎日新聞

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